約一年間に渡る「日本征服の旅」を終えたばかりの、『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。先日、有志によるお祝いの宴が開催されたとのことで、そのレポートがさっそく届いています。百戦錬磨の悪魔も卒倒しそうになるほどウマかったという「特選牛すき鍋」……思わずよだれが出ちゃいますね!
大魔王が自ら振り返る日本征服の軌跡
約一年に渡るママチャリに乗っての日本一周の旅を、つい先日終えた大魔王ポルポルである。ガッハッハッハ!!
長きにわたる「日本征服の旅」を無事に終えた記念に、都内に住むニンゲンどもが先日“ゴール祝い”をしてくれた。今回はその模様を紹介するとしよう。
……と、その前に、今回の旅で我輩が辿ったルートを、ゴール記念として、ここに改めて記録しておいてやる。
我輩の「日本征服の旅」の始まりは、昨年2015年5月に大阪を出発したところから始まる。まずは北海道を目指すことにした我輩は、北陸地方を日本海に沿って北上。6月ごろには東北地方に突入し、その後北海道へと渡った。
7月から8月中旬にかけては、北海道の征服に費やした。宗谷岬・襟裳岬など、“試される大地”をまるまる一周したのだ。そして9月に入り再び本州に戻ると、東北地方の太平洋側を南下して関東方面へ。我輩がまぐまぐを「魔ぐ魔ぐ」に変えたのも、この時であるのだ。ガッハッハッハッハ!!
その後は、国道1号線沿いに西へと進んで大阪に移動。続けて中国・四国地方へと進んだ。某掲示板で叩かれた、徳島で食べた徳島ラーメンも、今となってはいい思い出である。
四国を一周したら11月になっていたので、寒くなる前に急いで九州へ。しかし九州も意外と寒かったので、暖かい沖縄に渡った。沖縄では、泡盛でしたたかに酔ったり、沖縄そばを食べたりしたのだ。
沖縄をじっくり支配した後は、再び九州へと舞い戻り、2016年4月から5月の約1か月間でぐるりと一周。その途中、あの熊本地震にも遭遇した。
途中、別府温泉で鋭気を養ったりして、なんとか九州一周を果たした我輩は、その余勢をかって山陰地方を制覇。そのまま京都府の日本海側から琵琶湖に抜け、その後は国道1号線を東へ一直線。こうして晴れてゴールと定めた東京にたどり着いたのである。
我輩こと大魔王ポルポルによる日本征服は、実に1年1か月にわたる長大な旅であったのだ。
スタート地点は大阪だったのに、ゴールはなぜか東京。このようにママチャリで日本を約1.2周するという大事業を成し遂げ、日本はすっかり魔族によって闇に染まった。
そんな「征服達成」を祝って、都内に住むニンゲンどもが、是非ともすき焼きでお祝いさせて欲しいと、殊勝にも申し出て来たのだ。
会場である「広尾 七代目松五郎」は、広尾駅から徒歩4分の場所にある。こういう時、普通なら電車などで現地に向かうのだろうが、我輩はゴールしてもママチャリである。
麻布のオシャレな街並みを、いつもの白塗り顔で疾走する我輩。行き交うセレブなニンゲンどもを恐怖の渦に巻き込みながら、ママチャリを走らせると、やがて目的地である「広尾 七代目松五郎」の前にたどり着いた。
ママチャリを止めた我輩は、いつものように店のドアを荒々しく開け、こう叫んだ。
「ガッハッハッハッハッハ!! 日本を支配した我輩に、肉を食わせろ! 我輩は牛が好きなのだ。ガッハッハッハッハッハ!!」
しかし、店員は我輩の闇のオーラに全く気付いていない。それどころか、普通に「いらっしゃいませ」と言われる始末。全く持って恐怖を感じていないようだ。
そこで我に帰り店の中を見渡すと、そこはまるでバルのようなオシャレな雰囲気だ。
「ば……場違いな場所に来てしまった……か?」
しかし案ずることはない。日本は既に闇に落ちている。時間を掛ければ、店員も我輩の真の恐怖が分かるはずだ。……そう考えた我輩は、ここはおとなしくニンゲンどもが待つ席へと座ることにした。
聞くところによると、この店の名物は「特選牛すき鍋」という料理らしい。とろける極上の肉が、我輩の旅の疲れを癒してくれることであろう。
……というか店に入ったその瞬間から、鼻孔をくすぐる香しい肉の匂いで、我輩はすでに気絶しそうだった。それほど良い匂いがしていたのだ。
そんな我輩だったが、なんとか正気を取り戻し、
「ガッハッハッハッハッハッハ!! 我輩の日本征服を祝え、ニンゲンども!! ガッハッハッハッハッハ!!」
という掛け声とともに、“魔界流の宴”が始まった。
テーブルの上には、我輩をもてなすためのオシャレな料理が多く並べられた。新鮮な野菜を始め、素晴らしい料理の数々。日本一周中は、いつも泥の塊みたいな食事だったので、どれから手を付ければいいのか分からないほどだ。
店のスタッフも、だんだん我輩の怖さが分ってきたのか、たくさんの料理を出してくる。そして、ついに本日のメインである「特選牛すき鍋」がしずしずと運ばれてきた。
山のように盛られた肉が特徴な、この「特選牛すき鍋」。卵につけて食べると、絶品の味がするのだ。魔界でも味わったこのとない、とろけるような食感。日本中の名物を食べてきた我輩だが、これほど美味しいお肉は食べたことがない。
「ガッハッハッハッハ!! やはり、肉だ。肉に限るのだ。ガッハッハッハッハッハ!!」
そんなことを言いながら、我輩はとびっきりの肉祭りを堪能した。こんなにも多くの肉に囲まれるのは久しぶりである。肉々しい肉たちによる歓待に、我輩の旅の疲れもすっかり癒された。
そして最後には、我輩の日本一周ゴールを記念して、店が特製のスイーツを作ってくれた。
食べるのがもったいない出来栄え。突然のサプライズに我輩はビックリするとともに、日本一周を終えたことを強く実感した。
「ガッハッハッハッハッハ!! 気にいったぞ。この店を魔界認定の店にしてやろう。ガッハッハッハッハッハ!!」
そう言って、意気揚々と店を出る我輩。店の外には、ネオンに彩られた麻布のオシャレな街並みが広がっていた。
「ガッハッハッハッハ!! すばらしくいい店だ。気に行ったぞ。お金が無くなったときに、また食べに来てやろう。もちろんお金は払わんがな。ガッハッハッハッハッハ!!」
なんともクズな捨てセリフを吐いて、店を後にする我輩。東京には家がないので、しばらくはホームレス生活。今夜のねぐらを探して、夜の街に消えたのであった。
DATA
広尾 七代目松五郎
住所:東京都港区南麻布5-2-35 B1
営業時間:17:00~翌1:00
定休日:なし
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・アフリカ横断!!‐ホームレスがアフリカの現状を見てアフリカのことを伝える‐(クラウドファンディング)
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『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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