天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かったと、NHKなどが速報で報じた。数年内の譲位を望まれているということで、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表わす方向で調整が進められているという。
報道によると、天皇陛下は82歳となった現在も、憲法に規定された国事行為などの公務を続けられているが、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かったとしている。
天皇陛下は、「憲法に定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」と考え、今後、大きく公務を減らしたり代役を立てたりして天皇の位にとどまることは望まれていないという。こうした意向は、皇后さまをはじめ皇太子さまや秋篠宮さまも受け入れられているとしている。
天皇陛下は、数年内の譲位を望まれているとし、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表わす方向で調整が進められている。
海外では、3年前、ローマ法王などが相次いで退位を表明して注目を集めていた。
日本でも124代の天皇のうち、半数近くが生前に皇位を譲っていたが、江戸時代後期の光格天皇を最後におよそ200年間、譲位は行われていない。
皇室制度を定めた「皇室典範」に天皇の退位の規定はなく、天皇陛下の意向は、皇室典範の改正なども含めた国民的な議論につながっていくものとみられているという。
なお、朝日新聞や時事通信などの報道によると、宮内庁の山本信一郎次長は13日夜に各社の取材に応じ、今回の「生前退位」報道を全面否定。「そうした事実は一切ない。陛下は憲法上のお立場から、皇室典範や皇室の制度に関する発言は差し控えてこられた」と話しているという。
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