7月12日に仲裁裁判所が公表した「中国に南シナ海の支配権なし」という判断に、当の中国は予想通り猛反発しています。評論家の黄文雄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、この歴史的とも言える裁定を高く評価。さらに中国の半狂乱ぶりを紹介するとともに、「決定に従わないと宣言する中国が、国際的にますます追い込まれていくことは間違いない」と断言しています。
【中国】仲裁裁判所の南シナ海裁定に対する中国の半狂乱ぶり
● 中国の南シナ海支配認めず 仲裁裁判所「法的根拠なし」と初判断
南シナ海での中国の海洋侵略に対して、フィリピンが国連海洋法条約違反だとしてオランダ・ハーグの仲裁裁判所に提訴していた仲裁手続について、同裁判所は中国が南シナ海の支配権を主張するために設定した「九段線」には法的・歴史的根拠がないという裁定を公表しました。
これは中国の海洋侵略に対する初の国際的な司法判断ということで、画期的なものでした。また、この裁定については上告することができないということで、最終的な決定となるそうです。つまり、この裁定は今後、覆すことができないということです。
この裁定発表が行われると、中国政府と中国メディアは一斉に反論を掲載しました。それは中国本土のみならず、日本語版にもすぐさま反映されるという迅速さでした。それだけ中国の焦り、あるいは半狂乱ぶりがかいま見えます。
● 南中国海仲裁裁決結果は不法で無効、中国はこれを受け入れず、認めない
● 人民日報論説、フィリピン南中国海仲裁裁判の事実と法理を分析