面白いのが、スマホに向かって「OK、グーグル。カメラ外して」と音声で話しかけると、自動的にリジェクトになり、カメラが外れるようになっていた点だ。これには観客も拍手喝采で盛り上がっていた。
Project ARAは過去に発表されたのち、しばらく音沙汰がなく、計画が頓挫したかと思ったが、2016年秋には開発者向けモデルが登場し、2017年には市販されると明らかにされた。モジュールの開発には、パナソニックや東芝といった日本メーカーも名を連ねている。
ここ最近、スマホには進化が見られず、面白みが欠けていた部分がある。ハイエンドスマホよりも、格安スマホが注目を浴びている状況を見ると、なんだかさみしい思いをしていた。この1年は格安SIMやタスクフォース、キャッシュバック規制など、つまらないニュースばかりでウンザリしていた。
しかし、Google I/O 2016に参加してみて感じたのは、この業界はまだまだ進化をするし、ワクワクするプロダクトがこれからも継続的に出てくるという確信だ。今回、グーグルが発表したプロジェクトがどこまで成功し、ユーザーに普及するかは未知数だが、少なくとも失敗を恐れず、果敢に新しい取り組みは評価したい。
来月にはアップルが開発者向けイベントを行うが、果たして、どこまで新しい取り組みを発表できるかが興味深い。単にMac OSやiOS、watchOSの改善だけの発表となると、世界の開発者からそっぽを向かれる恐れもあるだろう。
image by: google
『石川温の「スマホ業界新聞」』 より一部抜粋
著者/石川 温(ケータイ/スマートフォンジャーナリスト)
日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。
<<無料サンプルはこちら>>