テレビなどで、世界のご長寿がインタビューを受けて「長生きの秘訣はよく笑い、よく食べ、細かいことは気にしないことさ」などと答えているのを見たこと、ありませんか? 実は、やっぱり長生きする「性格的特徴」というものがあると、長年の研究によって明らかになりました。
長生きする人の5つの特徴とは?
研究によると、その特長は自分では気づきにくい一方、意外と親しい友人たちなら言い当てられるようなもの、だったそうです。
ここから先は、できることなら友人と一緒にご覧になってみて、あなたがこれらの特徴をいくつ持っているのか数えてみてくださいね。
①真面目さ・誠実さ
米国の75年間にわたる研究で、20代から参加している300組の婚姻者に対して、友人から「誠実、ひたむき」と思われている男性は、長生きだったということが判明しました。
彼らはあまりリスクを負わないことに加え、綿密で効率的な傾向があります。
参加者はごく少数の友人を選び、1940年に心理学者のE. Lowell Kelly氏が考案した、性格についての36個の質問に答えました。
この質問が今でも有効性があることを実証するために、研究者は最近になって過去の他のいくつかの性格診断と比較。
質問内容は「あなたの友人は体力的にエネルギッシュで元気いっぱいですか?」といった一般的な問いから、「彼は約束が重なってしまったとき、どうすると思いますか?」といった、性格寄りのものまで用意されています。
研究結果によると、男性は「真面目な人」のほうが長生きしたようです。
2007年に発表されたカリフォルニア州の1930年から2000年にかけての男女に対する研究でも同じような結果がでています。
②打ち解けやすさ、開放性
開放性は、誠実さに次ぐ長寿につながる特徴と言えます。
この傾向が顕著に現れた男性は、新しく多種多様な着想、概念、感情といったものに対して進んで耳を傾けるため、他の男性に比べて長生きする傾向があるとのことです。
③感情の安定性
75年という長期の研究ということもあり、男性と女性では若干異なる結果が見られました。
これは1930年代当時の値に見られる傾向と、最近の値にどれほど性別差があるのかということを知るヒントになるかもしれません。
一例をあげると、女性の協力者の中では、“感情が安定している”ということは長寿に一番強い関連性がある性格的特徴だったのです。
④親愛
女性たちに関して、2つめに長生きする人の特徴は、“感じがいい、フレンドリーである”ということです。
これは他の研究でも裏付けされています。
95〜100歳の243人の男女はほぼすべての人が高い確率で“のんきで外交的である”とされました。
そしてこの女性たちは1番目に出てきた“誠実さ”でも上位にランクされる傾向でした。
⑤感情を表現できる
95〜100歳のご長寿協力者たちからわかることは、彼らは一般的に平均よりも“のんきで外交的である”ことに加えて、“よく笑い、感情を抑え込まずに表現する”傾向があるようです。
しかしながら、この調査は超高齢者のみを対象に行われたこともあり、協力者たちが長年生きてきたことでこの性格を持つようになったのか、この特徴を持っていたことで長生きできたのかは、はっきりしていません。
さて、あなたはいくつ当てはまりましたか?
この中の「親愛」や「感情の安定性」という特徴は、遺伝子に書き込まれているものかもしれないとのことです。
しかし性格は遺伝的なものと後天的なものがあるといわれていますから、これからの生き方次第で足りないものを身につけていくことも可能かもしれませんね。
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Source by : ビジネス・インサイダー, APA
文/桜井 彩香