新型ウイルスが起きた場合に私たちができる対策
新型ウイルスが私たちの周りで起きたら、どうしたらいいでしょうか? 答えは簡単で「人になるべく接しない」に限ります。
当たり前ですが、ウイルスに私たちが接触しなければ、ウイルス感染は起きません。特定のウイルスが私たちの前で発生した際は、とにかく人と接触しないようにして感染源に接触しないことが一番です。
インフルエンザでも同じことがいえます。インフルエンザにかかりたくない人は、インフルエンザが流行っている際は外出を控えましょう。
では政府は何ができるでしょうか?
新型ウイルスに対して政府がすることは単純で、「ウイルス感染者を見つけて隔離する」につきます。感染源がなければ広まることはないからです。
さらに、もしも人に感染した原因となった動物がわかっている場合は、動物をすべて処分するか治療するようにします。そうしないと、再び動物から人へウイルスが感染するおそれがあるからです。
新型ウイルスの対策は素早く行わないといけません。なぜなら、ウイルスは時間に対して指数関数的に増殖するからです。
指数関数といわれるとわかりにくいかもしれませんが、わかりやすい例が「借金」です。はじめは少額しか借りていなかったのが、金利によって瞬く間に借金が膨れ上がります。金利の仕組みがあるため、借金は早期に返済した方がいいのです。
借金と同じで、新型ウイルス対策を早期に行わないと、ウイルスを駆逐できない状態になります。ウイルスが駆逐できないので、基本的にすべての人に感染するのが当たり前の状態になります。この状態がパンデミックといわれるものです。
こうなってしまったら、感染しても生き残れる体力のある人だけが生き残ることになり、多くの被害を被ることになります。
いまはまだ難しいですが、新型ウイルスに対して対策で最もいいのは、ウイルスに応じた薬がすぐにつくれることです。例えば、MERSが起きたとしても、MERSウイルスを分析して、それに対応した薬が数日でつくる技術があるといいです。
もし、このような技術ができると、新型ウイルスに感染してもすぐに治療できるため、なにも怖くありません。別に政府が感染症の人を隔離する必要もないです。なぜなら、すぐに治療できるので。
新型ウイルスを分析して治療薬を数日でつくる技術は不可能ではないと思うので、研究を進めていけばそのうち実現すると思います。それまでは、なるべく外出しないとか感染者を隔離というローテクで凌ぐしかないのです。
image by: Shutterstock
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