道路標識や看板など、私たちの生活には「文字」であふれていますが、使われている書体が「丸ゴシック体」が多いって知ってましたか? その理由が無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で明かされています。
街中で見つけた素敵な書体たち
こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。今回より4回連続で「まちもじ」特集お送りします。普段の生活の中で見つけた文字にフォーカスしたお話です。街中の看板やポスター、中刷り広告、テレビテロップなどから気になる文字を取り上げます。
僕自身も肩に力入れず「この文字なんか気になる……」「こういう場面ではこの書体が使われるのね……」的な感覚でレポートします。みなさんもお茶でも飲みながら気軽にお楽しみください。
日本人は丸ゴシックがお好き?
書体には明朝体とゴシック体があるのはご存知ですよね。そして、ゴシック体には角ゴシック体と丸ゴシック体がありますよね。
第1回は、角が丸い「丸ゴシック体」に焦点をあててみましょう。
まず最初に、病院の案内板や病院名の看板文字を観察してみましょう。
僕はふだん病院に行くことはあまりないのですが、最近、腸炎にかかり近くの病院に行きました。それと、人間ドック二次検査で生まれて初めて胃カメラ飲みました。
それら病院の案内板はすべて丸ゴシック体を使用していました。
次に大手調剤薬局チェーンのWebサイトを観察してみましょう。
image by: 日本調剤
このサイトは日本語Webフォント「FONTPLUS」を利用して、見出しなどに丸ゴシック体を使用しています。画像文字ではなくてWebフォントです(一部、画像文字も使っています)。
もし、このWebサイトの書体が明朝体で作られていたら、文字のハライが尖っているので、注射器の針を思い出してしまうかもしれませんね……。
丸ゴシック体なら優しさを感じられます。調剤薬局ですし、丸ゴシック体でカプセルのお薬を連想させることもできますね。
週末にドラックストアに立ち寄りました。丸ゴシック体がどこで使用されているか探索してみました。覆面調査員みたいですね(笑)。
ありました! ベビーフードが陳列されたコーナーです。異なるメーカーのすべての商品パッケージに丸ゴシック体が使われてました!
乳幼児向け商品ですし、「やさしさ」や「かわいらしさ」を丸ゴシック体でアピールしているんだと思います。
このようなケースにかかわらず、「かわいらしい」「ひとに嫌われない」ってイメージは、マーケティング的にも大事な要素かもしれません。
ただし、格式ある老舗ホテルなどでは丸ゴシック体よりも明朝体が好まれると思います。つまり、商品やコンテンツのイメージにあわせた書体選びが重要なのです。
では、それ以外の場所で発見した丸ゴシック体の皆さんに登場してもらいます。
「止まれ」の看板が、丸ゴシック体だったって知ってましたか?