米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」がついに6月4日より東京、横浜で開幕しました。そして6月4日には、映画祭のオープニングセレモニーが表参道ヒルズ スペースオーにて開催されましたので、その模様をレポートします。
ライトセーバーを持って登場!ジョージ・ルーカス監督からの手紙も
セレモニーが始まり、オープニングムービーの後、スターウォーズの曲が流れ、別所哲也さんとLiLiCoさんが、ライトセーバーを持って闘いながら登壇。
なぜスター・ウォーズと思うかもしれませんが、それはこの映画祭が1999年に立ち上がった当時から、ジョージ・ルーカス監督からの応援をうけているため。そして別所さんは、ジョージ・ルーカス監督からの手紙を預かっていると話し、読み上げました。
日本国内外で作品が上映されるフィルムメーカーの皆さん、おめでとうございます。私は1967年に南カリフォルニア大学の学生だった頃、THX11384EBというショートフィルムを監督しました。この作品がきっかけとなり1971年にフランシスコロッコラ氏のプロデュースにより初の長編映画を監督することになりました。その後にアメリカン・グラフィティ。そしてスターウォーズ一作目を手がけることになったのです。
一本のショートフィルムがもたらした、夢のような冒険物語は今も続いています。今年の映画祭では、100カ国以上の国、地域から集まった応募作の中から選ばれた作品が上映されると聞いています。観客の皆さんは、その中で未来の映画作家の基礎となる作品に出会えるかもしれません。ジョージ・ルーカス
芥川龍之介の『鼻』が胸に!?
そして素晴らしい手紙の後、「ブックショートアワード」が発表。
第一回「ブックショートアワード」に選ばれたのは、結城紫雄さんの『HANA』。こちらは、鼻にコンプレックスを持っていた和尚の物語である芥川龍之介『鼻』の二次創作で、女子高を舞台に鼻ではなく胸が大きくなるストーリーへ大胆に書き換えた作品。
プレゼンターには筧美和子さんが登場。筧さんはテラスハウスで一躍注目を浴び、JJ専属モデルやグラビアなどで活躍しています。
結城紫雄さんには、トロフィーと100万円が贈呈。その結城さんのイケメンぶりにLiLiCoさんは「お腹すきました」と会場を盛り上げていました。結城さんは受賞の挨拶で「私は外見的なコンプレックスはあまりなく育ってきたもので、外見的なコンプレックスとはどのようなものであるかというのを作品にしました」と冗談交じりに作成秘話を語ってくれました。
筧さんは作品の感想を聞かれ、「主人公の気持ちに共感する部分が沢山あり、文章も笑えるように描かれていて楽しく読ませていただきました」とコメント。
この作品は、JWAVEでラジオ番組化や、ショートフィルム化も決定しているんだとか。今後の展開が楽しみな一作ですね。
地球を救うという難しい題材を描き切った2人の外国人監督
次に環境問題をテーマとした作品を上映する部門「地球を救え部門!」が発表。J-WAVEアワード賞に『蛍のいる風景』のEmily Driscoll監督、優秀賞・環境大臣賞には『私の大好きな樹』のMarleen van der Werf監督がそれぞれ受賞しました。
Emily Driscoll監督は「ショートフィルムを世界に発信してくれて本当にありがとうございます」とコメント。
Marleen van der Werf監督も「ショートフィルムを通して素敵なメッセージを出せ非常に光栄です」と喜びを語ってくれました。
さらに審査員も登壇し、岩田ユキさん、田中律子さん、堀潤さん、ルー大柴さんも登壇。
ルー大柴さんは、「全体的にクオリティの高い作品、オリジナル性に富んだ作品が多く、非常にエモーション、感動しました」とコメントしました。
続いて特別な貢献をした作品・人物に贈られる「特別賞」の受賞に移り、ももいろクローバーZ vs KISSの「夢の浮世に咲いてみな」が受賞。この日は会場に姿を見せることはありませんでしたが、ビデオメッセージで会場を大いに盛り上げていました。
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