ギネスブックに「最も混んでいる駅」として登録され、4月4日に新たな交通ターミナル「バスタ新宿」が開業したことで、いっそう賑わいを見せる新宿駅。そんな世界最大級の駅の「攻略本」が『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介されています。ただの雑学書ではなく、ビジネスに役立つヒントも書かれているそうですよ。
『新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか』 田村圭介、上原大介・著 SBクリエイティブ
こんにちは、土井英司です。
本日は、紀伊国屋書店新宿本店で新書1位となった注目のタイトルをご紹介します。タイトルは、『新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか』。
ギネスブックに「Busiest Station」(最も混んでいる駅)として認定されている新宿駅は、2007年のピーク時で1日364万人、2014年の数字でも352万人が乗降する、世界最大級の駅。
本書は、その新宿駅の歴史と大勢の乗降客をさばく仕組み、新宿駅攻略法について書かれています。
著者は、横浜港大さん橋国際客船ターミナルの設計・監理を担当した一級建築士の田村圭介さんと、新宿駅をゲーム化した大ヒットアプリ「新宿ダンジョン」の制作者・上原大介さんです。
正直言うと雑学本ですが、ビジネスパーソンが経済を見る目を養うのに、よい刺激になる内容だと思っています。
江戸城を守ったT字路の役割、尾根道を利用して作られた旧甲州街道、尾根によって分かれる生活文化圏、内藤新宿を繁栄に導いた浅草商人たちの思惑、新宿形成の元となった、ル・コルビュジェの近代都市計画思想…。
新宿駅について学ぶうちに、自然と都市建設やそれに伴うビジネスチャンスが見えてきます。
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