容量無制限かつ無料で使える新登場のフォトストレージサービス「Googleフォト」。スマホで撮った画像をさっそく移し替えるユーザーが続出するなど、早くも人気沸騰中のようですが、“こんな便利なサービスが、どうして無料で提供されているの?”という素朴な疑問に対し、無料の日刊メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では、以下のように推測しています。
Google Photosとは
「Google Photos」とは写真のデータをクラウド上に保存できるサービスで、発表直後からFacebookやTwitterで、さっそくデータを移し替えたという方が続出するほどの人気を博しています。
1)1,600万画素までの写真、もしくは1080Pまでの動画なら容量無制限で保存可能
1600万画素以上の場合は自動的に圧縮して、無料・無制限の範囲で保存できますので、一部を除いてほとんどのスマートフォンで撮影した写真ならそのままの解像度で無制限に保存可能。ちなみに、iPhone6が800万画素、GalaxyS6が1,600万画素、Xperia Z3が2,070万画素のカメラを採用しています。
2)スマートフォンからの自動アップロード
この機能はすでに他のサービスでも実現されているので驚くものではありませんが、無料で無制限となると少し見え方が変わります。どれだけ写真を撮っても、すべてクラウド上に保存されていきますから、アップロードされたものを削除していけば、残り容量を気にせずどんどん撮り続けることができるようになります。
3)自動分類機能
写っているものを認識して、自動的に分類してくれる機能。例えば、犬が好きで犬の写真をたくさん撮っている方なら、「犬」で検索するだけで犬の写っている写真だけを抽出してくれますので、これは旅行の写真、これは犬の写真、と自分でわざわざ分類する必要がなくなります。
自動分類機能が便利なのは、ユーザーが意図しない分類での探し方もできるという点。例えば、「黒」で探せば黒っぽい写真、「ビール」で探せばビールの写っている写真など、これまでに人間が行わなかった分類で探すことができるようになります。つまり、分類方法に悩むことなく、また自由に写真を探せるわけです。
4)アニメーション、コラージュ写真作成機能
アップロードした写真の中から、被写体や構図の似たものを自動的に選び出してアニメーションを作る機能や、複数の写真を組み合わせたコラージュ写真を作る「アシスタント」と呼ばれる機能が提供されています。どちらも違和感なく作成されますので、今までにない写真の楽しみ方ができそうです。
すべての垣根を取り払ったサービス
プライバシーに対する懸念といったことを置いておくとするなら、Google Photosは費用を気にしないでいい、容量を気にしないでいい、整理することも気にしないでいい、PCのブラウザでの表示、モバイルアプリでの表示、どちらもストレスなく高速に表示され使い勝手も良好と、素晴らしいサービスと言えます。
特に、自分で写真を保存したりバックアップしない、ライトなユーザー向きのサービスと言えますし、私もそういった方に写真の保存に関する相談を受ければぜひ利用を勧めると思います。
一定の解像度を超える場合に、自動的に圧縮されるところが気になりますが、普通は1,600万画素もあれば十分な品質を保てますし(そういう意味では最近のスマートフォンカメラがオーバースペックとも思えますが)、スマートフォンの写真を楽しむだけなら、まったく問題ないといえるレベルです。