観客2800人動員、スタンディングオベーションも
歌舞伎役者の市川海老蔵さんは3月1日、音楽の殿堂ニューヨークのカーネギーホールで初の歌舞伎舞踏を披露した。
本公演は海老蔵さん率いる、歌舞伎や能楽といった日本伝統芸能を披露する舞台企画「グランド・ジャパン・シアター」の一環で、これまで東京、大阪、そしてアラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ首長国でも行われ大盛況に終わった。
今回のニューヨーク公演は、狂言「三番三」、能「土蜘蛛」、歌舞伎舞踏「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」という日本が誇る伝統芸能を一度に観ることができるぜいたくなプログラム。
日本でも三つの伝統芸能が同じ舞台で同時に公演されることは珍しいため、これまで日本文化に触れたことがない人だけでなく、ファンにとっても楽しめる内容となった。
海老蔵さんが登場した「春興鏡獅子」は、明治時代に九代目・市川團十郎によって初演され、新歌舞伎座の十八番に規定されている演目。繊細で優美な小姓弥生と、勇壮で迫力のある獅子という対照的な役を踊り分ける姿に、舞台が終わると、多くの観客からスタンディングオベーションが送られた。
本公演のチケットは満員御礼札止めとなり、2800人を動員した。ニューヨーカーはもちろんのこと、日本の伝統衣装である着物を着て応援に駆け付ける日本人ファンも多く見受けられた。 (鮫川)
記事提供:ニューヨークビズ
『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』
著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」「ニューヨーク ビズ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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