花粉症の季節真っ只中のニッポン。コレって日本だけの現象なの?と思う方も多いかもしれませんが、実は世界でも「花粉症」は存在しているようですよ。
日本だけじゃない、海外も花粉症で悩んでいる?
ちょっと前ですが、2008年におこなわれた日本全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした鼻アレルギーの全国疫学調査によると、アレルギー性鼻炎全体の有病率は39. 4%、花粉症全体の有病率は29. 8%、そしてスギ花粉症の有病率は26. 5%でした。
1998年の調査と比較すると、スギ花粉症の有病率は10年間でおよそ10%増も増えています。
日本の花粉症のほとんどがスギ花粉症ですが、海外ではスギ以外の花粉症が見られるようです。
まずはアメリカ。
現地でも春はアレルギーの時期として認識されています。
花粉症を意味する”Hay Fever”の他にも、春限定のアレルギーという意味の”Spring allergy”、季節性のアレルギーという意味の”Seasonal allergy”といった単語も一般的に使われています。
しかも、アメリカでは毎年5800万人が季節的なアレルギー性鼻炎 に悩んでいるそうです。
こんなにいたんですね。
WebMDによると、花粉症の原因となる木は20種類以上もあり、ハンノキ、オリーブ、カエデ、ヒマヤラスギ、アブラヤシ、オーク、ブナなどがあります。
また対象となる雑草類は、ラン、コヌカグサ、オオアワガエリなど約10種類があげられています。
ちなみに全米で最も花粉症がひどい都市という不名誉なランキングに輝いたのはミシシッピ州のジャクソン。
ついで、ケンタッキー州のルイビル、オクラホマ州のオクラホマシティが続きます。
冬が寒い国には花粉症が少なそうな(という勝手な)イメージがありますが、北欧のデンマークにも花粉は存在しています。
首都のコペンハーゲンは2月より花粉シーズンに突入。
アレルギー専門の病院Astma-Allergi Danmarkが、「コペンハーゲンではオークとヘーゼルの花粉がみられ、公式的に花粉症の時期に突入した。ニレ、カバノキ、草、アルテミシアもこのあと、これに続く」と発表しています。
また毎日花粉の状況をチェックができるデンマーク語のアプリも存在。
なかなか本格的ですね。
ところかわって、今度は南アフリカ。
実は南アフリカには世界六大植物区(floral kingdom)の1つがあります。
その名も“フィンボス”。
南アのケープ州にある帯状に分布する自然の灌木植生地域のことで、なんと8000種以上の植物が生息しています。
現地の情報サイトIndependent Onlineによると、南アではアレルギー性鼻炎の治療にかかるコストが増えているそうです。
専門家は「南アフリカでは、947の固有の草種があり、115の帰化雑草種があります。1年の中で違うタイミングで花粉が飛び、花粉のレベルは変化しやすいのです。季節によって、風や熱気流の影響で」とコメントしています。
しかし、すべての花粉がアレルギーの症状を引き起こすわけではないそうですが、南アフリカ人の3割が花粉症に苦しんでおり、その数は増えているらしいのです。
この他にも花粉症で困っている人たちは世界中にいます。
「私の花粉症とアレルギーは本当にひどい。もう嫌だ!」
image by: Twitter(@Hollymurphyx15)
「ママが、花粉症なんじゃない?っていうんだよ」
image by: Twitter(@Hasanuz_zaman)
「花粉症よ、消えて!」
image by: Twitter(@jusnatividad)
「おでかけするのにパーフェクトな日!ひどい花粉症に悩まされているっていうことをのぞけばね…」
image by: Twitter(@M_H1223)