独メルケル首相が、EUを崩壊させているという事実

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EUの盟主とも言われるドイツ。そんな欧州の大国の首相・メルケル氏に「共産主義者疑惑」が囁かれ続けているのをご存知でしょうか。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では、ロシアの報道や池上彰氏らの書籍の内容などからその噂を検証、さらに「メルケル氏がEUを崩壊に導く」との考察を記しています。

共産主義者(?)メルケルが、EUを滅ぼす?

2013年の秋、クロアチアの都市ザダルからコルナチ国立公園に船で行きました。船の中で、ドイツ人老夫婦2組と知り合いました。「バイエルン州から来た」といってましたが。

政治の話で盛り上がったとき、私は「メルケルさん、すごいですね」といいました。すると、老夫婦はにっこり微笑みつつも、「ダメダメ! やつは共産主義者だ!」といいました。私は、「メルケルさんは東ドイツで育ったから、そういわれるのかな?」と思いました。しかし、ドイツ人老夫婦がいった、「メルケルは共産主義者」という言葉は、深く脳裏にやきついたのです。

ロシアメディアは、メルケルと旧東ドイツ諜報機関の関係を報じる

2014年3月、ロシアはクリミアを併合。欧米+日本は、ロシアに対し経済制裁を発動します。正直、アメリカとロシアの経済関係は、ほとんどないに等しい。しかし、ドイツとロシアの経済関係は、とても深い。ドイツは、ロシアにエネルギーを依存してもいます。それで、ロシアは、「経済的利害関係」が一致しているドイツを動かして「制裁を解除してもらおう」とする。ところが、メルケルさんはなかなか動きません

そういうことがあるたび、ロシアの国営メディア(RTR)では、「メルケルは、旧東ドイツの諜報機関とつながりがあった。アメリカは、その証拠を握っていて、メルケルを脅迫している。だから、メルケルは、アメリカのいうことを聞くしかないのだ」といった解説がされていました。私は、そういう話を聞くたび、クロアチアであった老夫婦の言葉を思い出したのです。

佐藤優さんも、「メルケル=共産主義者」を疑う

そして先日、私は池上彰さんと佐藤優さんの対談本「大世界史」を読んでいました。この本の122p~123pにかけて、メルケルさんの話があります。

メルケルさんのお父さんは、ルター派の牧師でした。故郷は西ドイツのハンブルグだった。60年代末、東西ドイツの行き来が難しくなり、メルケルさんのお父さんは、西ドイツに戻るか、東ドイツにとどまるか選択を迫られます。

牧師仲間はほとんど西ドイツに行きましたが、メルケルさんのお父さんは東ドイツにどとまりました。それで、メルケルさんのお父さんは、「共産主義体制に好意的だった」のであろうと。

そして、佐藤さんから、こんな発言が出ています。

アメリカのCIAからすると、メルケルは、共産主義者で、「加入戦術」をやっているように見える。
(122p)

池上さんが、すかさず「加入戦術」の用語解説をします。

池上:自分の思想を隠して組織に入り、やがて乗っ取ろうとする戦術ですね。
(同上)

そして、佐藤さんがアメリカ、CIAの意図を解説します。

佐藤:メルケルは、東西ドイツ統一後にキリスト教民主同盟に入党したけれども、根っこでは東ドイツの価値観が身についている。だからこそ、あえて反共的な党に入ったのではないか、と。
(123p)

CIAはメルケルさんに疑念を抱いているので、ある行動をしています。

池上:スノーデン事件で暴露されましたが、だからこそ、アメリカはメルケルの電話を盗聴していたのですね。

 

佐藤:アメリカは、理由なしに盗聴をしません。何らかの疑念がもたれていることは間違いない。単にドイツの首相だから盗聴したのではなく、米国は、メルケル個人の来歴に疑念を抱いていると思います。

(同上)

なるほど~。メルケルさんは、共産主義者なのでしょうか? それで、とても「親中国」なのでしょうか?それとも、ただ「儲けたいだけ」なのでしょうか?

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