コーヒーを1日2杯飲むと、肝臓への負担を下げるという最新研究結果が発表されました。コーヒーの取りすぎはよくないという諸説がもろもろありましたが、今回はコーヒーラバーにはグッドニュース!
コーヒーは肝臓を救う?
ロイター通信は2月18日、コーヒーを飲むと、アルコールなどによる肝臓へのダメージ・リスクを下げる事ができるという研究結果を記事として取り上げました。
43万人を対象に行われた過去の9つの研究論文をもとに分析した結果、なんと一日に2杯コーヒーを飲んだ場合、肝硬変にかかる確率を約40%下げることができるというのです。
現在、肝硬変そのものを治療できる薬剤はほとんどありません。
日本でも症例数は全国で40〜50万人前後と推計されており、肝硬変単独の死者数は年間1万7000人にものぼっています。
「もしコーヒーが本当に効果的なのであれば、今後の肝硬変治療にとってとても大きな意味のある発見になる」と、英サウサンプトン大学のオリバー・ケネディ博士は述べています。
現段階の研究によると、一日あたりコーヒーを1杯飲んだ場合、肝硬変にかかるリスクを、22%下げることができるそうです。
2杯飲めば43%、3杯では57%、4杯だと65%と、なにやらコーヒー摂取量に反比例してリスクが下がるという予測が立っているようです。
さらには、フィルター・コーヒーの場合は、より効果が高まるという事例も発見されているとか。
今までコーヒーの取り過ぎはよくないという説もありましたが、この記事を読んだコービーラバーたちは大盛り上がり。
一方で、この研究発表を冷静に受け止めている人もいるようです。
「飲めば飲む程肝硬変のリスクが下がるだけじゃなくて、眠気もなくなる!ってことは、俺たちもっとお酒飲んじゃっていいってこと!まさにwin-winの関係だね!」
「ってことは、アイリッシュ・コーヒーを無限に飲んでいいってこと? やったね!」
「肝硬変の原因の分析とかもちゃんとしてから言ってるのかね。疑わしい・・・」
「で、どこのコーヒー・チェーンがこの研究に加担してんの? 去年なんてスムージーよりもコーヒーを飲む方が健康に良いなんていう話もあったけど。」
身近で人気のある飲み物であるだけに、一般人の関心も向き易いトピックですが、実際、コーヒーには数百もの化合物が含まれているため、健康への効果とデメリットについてはまだまだわからないことも多いとされています。
コーヒーラバーにとっては今回の発表は吉報でしたが、今後の研究結果にもキャッチアップしていく必要はありそうですね。
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source by ロイター通信 /英インディペンデント/ 肝炎情報センター
文/長塚香織