今や生活に欠かすことのできないパソコンやスマホ。しかしそれらが私たちに重篤な健康被害を与える可能性があるとしたら? 無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』では、デジタル機器を見続けることで将来的に10億人が失明の危機にさらされるという研究結果が紹介されています。
将来、世界の人口の半数が近視に。でもシニアは大丈夫かも?
以前、日本人はメガネをかけてカメラを首からぶら下げているからすぐわかる、といわれたものです。それほど日本人は近視が多かったのですが、今後は世界人口の半数に当たる約50億人が近視になり、そのうち10億人は失明リスクにさらされる恐れがあるそうです。
これは、オーストラリアの研究機関が発表したもので、パソコンなどのデジタル機器を見続けることがその原因ということです。
豪ブライアン・ホールデン視覚研究所の推計によると、2000年時点では世界人口の22.9%に当たる約14億人が近視で、うち1億6,000万人が強度の近視だそうです。
ところが今後はますます増加し、2050年には予測世界人口の49.8%に当たる47億6,000万人が近視となり、9億4,000万人が強度の近視になると予測しています。そして、失明の要因にもなりうるとのことです。
原因のひとつとして生活スタイルの変化を挙げられ、屋外で過ごす時間が減る一方、PCやスマートフォンなどのデジタル機器を近くで見続ける生活が増えるためです。ですから、パソコンやデジタル機器を見続ける時間を減らし、屋外で過ごす時間を増やすことがその対策になり得ます。
最近、ブルーライトをカットして眼精疲労を軽減できるメガネ(巷ではパソコンメガネというらしい)が流行していますが、有効かもしれません。
ちなみに、目の水晶体が白く濁る白内障は老化現象のひとつですが、その濁りのためにブルーライトをカットできるそうです。そのため、50代以上の人はパソコンメガネは必要ないとの説もありますので、シニア世代は大丈夫かも。でも白内障で失明…。
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