外国人が思う「日本のシンプルな生活から学びたい5つのこと」

2016.02.24
by erihiro(まぐまぐ編集部)
 

以前、オーストラリア出身の女性ライターが日本に来て感じたことを書いた記事をご紹介しましたが、そのライターが「日本から学びたいシンプル生活」についてまとめています。彼女は今回、日本からどんなことを学んだのでしょうか?

シンプルライフを求めているオーストラリア人

オーストラリアの情報サイト「news.com.au」で、1ヶ月の日本旅行体験をつづっていたオーストラリア人の女性ライター、アリス・ウィリアムスさん。

今回は、「日本のシンプルな生活から学びたい5つのこと」をあげています。

彼女は、冒頭で「各国では得意分野がそれぞれ違います。スイスはチョコレート、ドイツは車。そして、禅の国・日本は…ストレスフリーなシンプルさです」と説明し、「欧米社会では、私たちは常に努力しています。もっと達成して、もっと稼いで、と。そして、やっと日本のシンプル生活を実践することが、たっぷり楽しみながらストレスを減らすのに必要不可欠であるということを理解するのです」と、なぜ今日本に注目しているのか、その理由を説明しています。

まず、1つ目にあげているのが「足を引っ張るものから、完全に離れること」。

“日本人の効率性”のカギを握るのがコレだそうで、“日本人は足手まといになるものや、ときめかないもの(習慣、食事、人)からはシンプルに離れ捨て去る”と、日本人に対して「断捨離上手」という見方をしています。

「リストを作りましょう。あなたの足手まといになることはなんですか? あなたを元気にさせることはなんですか? あなたは何を捨てたいですか?」

アリスさん自身は「カフェイン、アルコール、砂糖、小麦粉、くだらないテレビ番組」をリストにあげました。

「でも私も人間だから、この中の2つを捨てます。それは砂糖とテレビ番組。もう2ヶ月実践したけど、とても気持ち良いです」と話しています。

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2つ目は「スペースをつくること80%のモノを捨て、残ったものを徹底的に愛すること」をあげています。

ここでは、日本の都市の住居が狭くモノをたくさん置けない状況を指摘

「セールで買ったような平凡なTシャツを20枚置くよりも、あなたにぴったりの3枚の素敵な服をキープしましょう。そして残りは捨てる。それと、引き出しにしまい込んだままの昔の携帯電話の充電器や、10年以上前のクリスマスカードなども全部」と“断捨離的な掃除”をすすめています。

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3つ目は「スナック菓子を食べないこと」だそうです。

「日本の食事は計算方程式ではありません(例えば、2日間断食したら残り5日間は食べまくる!といったような)。日本人は毎日バランスのとれたボリュームのある食事を3食とっています。日本では、道ばたで何かを食べながら歩いている姿をみたことがありません」と、日本の食事について説明しています。

shutterstock_61098805image by: shutterstock

日本の食事は見た目が厄介です。でも、実は準備は簡単なのです。使い切りの味噌スープに、醤油がけの豆腐、残りものの米に、ツナ缶をつければ立派な日本食。とても美味しいです」と、日本食を日常生活に取り込むことをすすめています。

4つ目は「お金について:節約を忘れましょう」。

「日本人のファッションは本当にスタイリッシュ。そして着回しが上手。これは日本人のDNAですね」と日本人のファッションに関心を示しています。

服選びは量ではなく、クオリティを重視」。

shutterstock_277148084image by: shutterstock

これら4つのことを実践したら、最後は「時間の使い方」について説明しています。

「私たちのほとんどが時間をムダにしています。たとえばフェイスブックとか、料理番組とか。それらは喜びを運びません。しかし、容易に手に取る事ができてしまうので、ついついそれを追いかけてしまいます」と、欧米人の時間のムダ使いについて指摘。

欧米における片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんブームや、根強い“禅人気”の影響が大きいのか、どちらかというと日本の精神的な部分を見習おうという傾向が強い気がします。

「日本人はオシャレ」という見方も新鮮ですね。

また、来るべき時にそなえて、オーストラリアでは高齢化社会の日本を見習う動きもあり、日本に注目しているようです。

彼女は“ストレスフリーの国・日本”という見方をしていますが、実際には、シンプルライフからは程遠い毎朝のラッシュアワー通勤や、毎夜のサービス残業という、ストレス度の高い毎日を送っている人たちが多いのも事実です。

だからこそ、日々の忙しさの中で癒しや心の拠り所を求めて、シンプルな生活に憧れている日本人と欧米人は案外同じ方向を見ているのかもしれません

image by: shuterstock

source by: news.com.au

文/MAG2 NEWS編集部

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