観光客の少ない今が狙い目!梅の名所をめぐる京都「おとなの旅」

 

随心院 小野梅園

見頃:3月中旬~下旬 (梅園公開は3月1日~3月31日)
本数:230本

小野梅園には「はねずの梅」を中心に約230本が植えられています。「はねず」とは薄紅色のことで、3月25日には「はねず踊りと今様」が行われています。百夜通いを題材にした小野小町と深草少将の恋をはねず衣裳と菅笠を身に着けた少女達が踊りを披露する行事です。

随心院は、仁海が開基した真言宗善通寺派大本山です。また歌人・小野小町ゆかりの地として有名です。随心院は、深草少将(ふかくさのしょうしょう)が小野小町を慕い99日通い詰めた伝説の地です。境内には、深草少将らが小野小町に宛てた手紙が千束収められていると伝わる文塚がありあす。小野小町が化粧に使用したとされる化粧の井戸、蓮弁を水瓶に浮かべ消えると願いが叶うと言われる蓮弁祈願なども往時を偲ばせます。

住所:京都市山科区小野御霊町35
電話番号:075-571-0025
バス停:京阪バス 小野バス停
最寄り駅:地下鉄 小野駅
駐車場:有(無料)
休日:無休(梅園開園期間は2月末から4月初め)
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:一般400円・中学生300円
トイレ:有(車椅子不可)
URL:http://www.zuishinin.or.jp

京都御苑

蛤御門の南側、200本近くの花の咲揃いは見事です。梅林の北には桃林があり、3月中旬には梅と桃の競演も楽しめる。

見頃: 1月中旬~3月中旬
本数:200本

京都御苑は市内中心部にある京都御所を囲む周囲約4kmの広大な公園です。明治初期の東京遷都までは宮家や公家の邸宅が立ち並んでいたエリアです。今でのその名残が閑院宮(かんいんのみや)邸跡や、九條家ゆかりの茶室拾翠亭(しゅすいてい)などに見ることが出来ます。蛤(はまぐり)御門の南方には清少納言や紫式部が仕えた枇杷(びわ)殿跡あります。この辺りに位置する梅林では、1月中旬~3月中旬に約200本の梅の花が咲き誇ります。

京都御所は、京都に都が移された当初は平安京の中心にあったが、その後しばらくしてから幾度と無く消失してしまいました。現在の京都御所は里内裏(さとだいり)であった土御門東洞院(つちみかどひがしのとういん)殿を拡張・発展させてきたものです。1331年、光厳天皇が即位して以来、明治2年の東京遷都まで皇居として使われてきました。京都御所は南北約450m・東西約250mの広さを誇ります。紫宸殿の前には「左近の桜」と「右近の橘」があります。そこには皇太子の元服式や天皇が将軍・大名の謁見に使った小御所などの建物も残されています。

小御所は、王政復古の大号令が発せられた後の「小御所会議」が行われた場所でもあります。1864年の禁門の変で薩摩藩・会津藩を中心とした幕府軍と長州藩との間で激戦が行われた時の弾痕の後が門の梁などに残っています。

京都御所を参観するには、往復ハガキかインターネットもしくは直接京都御苑内の宮内庁京都事務所で申し込みます。尚、年2回春と秋に行われる特別一般公開は申し込みの必要はありません

住所:京都市上京区京都御苑3番
電話番号:075-211-1215
バス停:市バス 烏丸今出川バス停
最寄り駅:地下鉄 今出川駅
駐車場:有(有料)
URL:http://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/

いかがでしたか?

梅にあって桜にないもの。それはです。香しい匂いに誘われて一足早い春の京都に出かけてみて下さい!

image by: Shutterstock

 

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