梅宮(うめのみや)大社
image by:京都フリー写真素材
見頃:2月中旬~3月中旬
本数:約550本
梅宮大社は桂川の東岸にある奈良時代創建と伝わる古社です。そのため梅宮大社は京都一古い梅の名所と言われています。橘氏の氏神として創建され平安時代に嵯峨天皇の皇后・橘嘉智子(檀林皇后)が現在の地に移しました。そして、皇子の誕生を祈願したところ、のちの仁明天皇を懐妊したと伝えられています。以来子授け・安産の神として尊ばれ子宝・安産や酒造の神としても信仰されました。またぐと子を授かると伝わる霊石(跨げ石)があることでも有名です。梅宮だから「産め(うめ)」などと書いてあります(笑)。
祭神の1柱である木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の「このはな」とは梅の花を指します。そのことから、境内には沢山の梅の木が植えられたといいます。
また本殿に酒解(さかとけ)神、酒解子神などを祭り、酒造の神としても信仰を集めています。大山祗神(おおやまくいのかみ)が日本で初めてお酒をつくったと伝わることから酒造の神として祀られているのです。そのため、酒造関係者からの信仰が篤く境内には大きな酒樽が奉納されています。毎年2月11日には酒造業の安全繁栄を祈願して、甘酒祭(9:30~16:30)が行われています。
梅の品種は、冬至梅・寒紅梅・思いのまま・道しるべ・白牡丹・春日野・加賀白梅・楊貴妃・藤牡丹しだれなど35種類にも及びます。梅以外ではカキツバタも有名でツツジ・花菖蒲・アジサイなども楽しめます。
住所:京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
電話番号:075-861-2730
バス停:市バス 梅宮大社前下車 徒歩3分
最寄り駅:嵐電北野白梅町駅 徒歩5分
駐車場:有(無料)
拝観時間:神苑大人500円 小人300円(開園時間9:00~17:00)
トイレ:有
URL:http://www.umenomiya.or.jp
平安神宮
見頃:2月上旬~3月上旬
本数:約60本
春の華やかさで有名な平安神宮は桜のみならず梅の名所でもあります。栖鳳池(せいほういけ)越しに泰平閣や尚美館が見える景色は京都らしい雅な雰囲気が感じられるスポットです。神苑には全部で60本の紅梅・白梅が植えられています。
平安神宮は1895年、平安遷都1,100年を記念して創建され、京都最初の天皇・桓武天皇と京都最後の天皇・孝明天皇を祀っています。社殿は、平安京の正庁であった朝堂院(ちょうどういん)が8分の5規模で再現されています。大極殿の前には、左近の桜と右近の橘(京の雑学左近の桜・右近の橘)植えられている。
桜の名所(約20種約300本の桜)として有名な神苑(7代目小川治兵衛作)では、約1万坪の中に泰平閣・尚美館と栖鳳池が見られる。南神苑には、かつて京都を走っていた路面電車(チンチン電車)が展示されています。毎年、2月3日節分祭、6月1日~6月2日に狂言や能が披露される京都薪能が行われます。10月22日に行われる京都三大祭の1つ時代祭は、8つの時代を20の行列に分けて約2,000人が参加。行列は、正午に京都御所を出発し平安神宮へと戻って来ます。
住所:京都市左京区岡崎西天王町97
電話番号:075-761-0221
バス停:市バス 岡崎公園 美術館・平安神宮前バス停
最寄り駅:地下鉄 東山駅
駐車場:無(近くに有料の市営地下駐車場有り)
拝観時間:6:00~18:00(3月1日から14日、9月1日から10月31日は17時30分、11月1日から2月末は17:00閉門)
神苑拝観時間:8:30~17:30
拝観料:無料 ※神苑拝観料は大人600円・小人300円
トイレ:有り(車椅子可)
URL:http://www.heianjingu.or.jp/
上賀茂神社(梅雨の由来がココに!)
見頃:2月中旬~3月中旬
上賀茂神社は京都で一番大きな神社で、二の鳥居前に献上された紀州南高梅が鑑賞出来ます。とても小さい梅の木ですが清楚な佇まいで参拝者を楽しませてくれいています。毎年2月2日に上賀茂神社で梅の花献上奉告祭が13:30に行われています。
6月の梅の花献上奉告祭は、和歌山県みなべ町の「紀州梅の会」一行さんが梅の花を献上して梅の豊作と安泰を祈願する祭事です。神職さんに続いて、女子8名が梅の枝を持ち行列して歩きます。
これは梅の産地で有名な和歌山県・紀州の梅を京都の賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)に奉納するイベントです。「紀州梅の会」の方が中心となって毎年6月6日に行われています。和歌山県の熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)と須賀神社(すがじんじゃ)でも式典や梅の奉納が行われています(東京は首相官邸に訪問して紀州の梅を献上しています)。紀州梅の会は梅の日のイベントでは毎年和歌山県の各市区町村がバックアップし「紀州梅道中」を行っているそうです。
京都の賀茂社に梅を奉納する儀式は室町時代、賀茂社の例祭(葵祭)が6月6日に行われていた時代に遡ります。時の天皇・後奈良天皇が京に干ばつが続いた為五穀豊穣を願い、梅を奉納したという故事に由来しています。その時に降った恵みの雨を「梅雨(つゆ)」と呼んだそうです。これにちなみ平成18年から「梅の日」が制定され賀茂社への梅の奉納が毎年行われるようになりました。
世界遺産上賀茂神社は、賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)を祭神とする京都最古で最大の神社です。賀茂別雷神大神は、下鴨神社に祀られている玉依媛命(たまよりひめのみこと)の子です。上賀茂神社・下鴨神社社両社を総称して賀茂社と言います。
平安京遷都以前、678年に社殿の基が造営されていたと伝わります。桓武天皇の平安京遷都以来、皇城鎮護の神・鬼門の守り神・総地主の神として崇拝を受けています。摂社には、縁結びの片岡社があります。
上賀茂神社は下賀茂神社と合同で毎年5月に、京都三大祭の1つ葵祭(賀茂祭)が行われることでも有名です。それ以外でも4月第2日曜日に行われる曲水宴、9月9日に行われる烏相撲、10月第3日曜日、笠懸神事などが行われます。
住所:京都市北区上賀茂本山町339
電話番号:075-781-0011
バス停:市バス 上賀茂神社前バス停
最寄り駅:地下鉄 北山駅 最寄駅下車徒歩約25分
駐車場:有(有料)
拝観時間:10:00~16:00
拝観料:無料(本殿特別拝観500円)
トイレ:有(車椅子可)
URL:http://www.kamigamojinja.jp/