なぜ、エナジードリンクを飲みすぎると死ぬのか?

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元気がないときや、ここぞというときに飲むエナジードリンク。どころが最近、その飲み過ぎで命を落とす人も見受けられます。そんなことにならないために、無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』で紹介されている「エナジードリンクやコーヒーを飲む際の注意点」、しっかり押さえておきましょう。

エナジードリンクを飲み過ぎると死ぬのか

最近、レッドブルやモンスターみたいなエネジードリンク飲み過ぎて死んだなんてニュースがたまに賑わってますが、カフェインの毒性ってどんなものなのでしょう?

カフェイン自体の致死量はおよそ10g~20gといわれており、これだけ見ると、アスピリンなどの頭痛薬なんかと大差ない毒性で、カフェインが一番多いレッドブルでも240mgらしいので大したことない感じがします。

ただし、刺激性の高い化合物に関しては少量でもショックを起こすことがあり、再現性は低いものの、その最低量は3g以下という話もあります。また1gを超えた時点で、頭痛や血圧の上昇、心臓負担などが高くなって、目が覚める、元気が出るという作用をうわまわって不快な状態になります。レッドブルだと半日以内に5本飲むと副作用がメリットを上回る可能性が高いともいえます。とはいえ、コーヒーも1杯50~100mg近くカフェインが含まれているので、レッドブルが危ないという短絡的なものではなく、何事もほどほどにということです。

またSSRIなどの抗うつ剤やMAO阻害剤などとも、大量になると悪影響が出だして、効果が強くなったり弱くなったりするので、心に働く薬を飲んでいる人はカフェインの取り過ぎには特に注意が必要です。コーヒー好きな人は処方される医師にきちんと相談しましょう。

飲み過ぎると尿酸値も上がってかえって疲労が抜けにくい体になることもあります。1日コーヒーは3~3杯、日が落ちたら飲まない…という基本的なことを忘れなければ大丈夫です。

image by: Shutterstock

 

アリエナイ科学メルマ
著者/くられ
シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。
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