おもちゃ売り場などでお子さんに「これ買って~!」と大騒ぎされ困ったというシチュエーション、かなりの方にあるはずです。あの状況、どう対処したものでしょうか。そんな悩みを現役教師の松尾英明さんがメルマガ内で解消してくださいます。間違えるとお子さんが大変なことになるらしいですよ!
おもちゃ売り場でギャーギャー騒ぐ子どもへの対応で考える
「注意されて泣く」という行為は、かわいそうどころか、反抗的でかつ攻撃的であるといえる。何か言われて「周りの人にわかるように泣く」というのは、相手の注意に対する反撃行為である。
この最も典型的な例は、おもちゃ売り場でギャーギャー泣く子どもの姿である。要は「買いません」という言葉への反撃として、要求を通すために周囲にアピールしている。
体験的に「こうすれば周囲の目も気にして相手が困り、要求が通る。」ということを知っている。本人にそんな考えはなくとも、脅しと同種の行為である。
ちなみに、赤ちゃんが泣くのとは訳が違う。「周囲へのアピール」という点では同じだが、赤ちゃんが泣くのは言語の代わりである。大声でギャーギャー泣くことが、伝えるための適正な手段となっている(逆に、何かあるのに泣かない赤ちゃんは困る)。だからこそ、泣き方も周りが焦って行動を開始するような「必死さ」がある。
もし赤ちゃんがしゃべることができて、相手を気遣うようなら、次のように言うかもしれない。
「お手数ですが、おっぱいを飲ませていただけますか。」
「勝手を言って申し訳ありませんが、眠いので、お静かにしていただけないでしょうか。」
「大変恐縮ですが、おむつを替えていただけないでしょうか。」
赤ちゃんがそれを言えたら泣く必要はないのだが、そんなことは言えない(言えたら可愛くない)。赤ちゃんは自律の力がなく、我慢ができないからこそ生きていける。
さて、少し大きくなっても、子どもは自律の力をつける途中段階である。先のおもちゃ売り場での状況があり得る。ここの対応で子どもの今後が決まる。
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