水だけの洗顔でニキビ肌が改善するってホント?

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「季節の変わり目になると、ニキビができやすくなる」とお悩みの方って多いですよね。“肌が育つ”スキンケアを提案してくれるメルマガ『サッポー美肌塾』によると、その原因は寒暖差によって引き起こされる肌の乾燥なのだそう。ニキビ肌の改善法は状態によって様々ですが、最近ではシンプルな「水洗顔」が注目を集めている模様。でも、そのケアって本当に正しいの? 同メルマガに書かれた気になるウワサの真偽と正しい水洗顔のやり方とは!?

深みにはまったニキビ肌には、水洗顔が正解“の時がある”

ニキビは洗顔が大切という常識が広く流通し、その結果(という言い方は少し皮肉っぽいですが)、適切でない洗顔料や間違った洗顔法によって、ますますニキビ肌の深みにはまっていく相談が後を絶ちません。

一つひとつ例を挙げるときりがないので割愛しますが、深みにはまったニキビ肌に共通しているのは、肌が育つ間もなく角化し、未熟な角質細胞で肌が作られるようになっていることです。未熟化の原因は角質が予定より早く剥がれるようになった何かが背景にあります。しかし、ここではその説明も割愛します。美肌塾のバックナンバーで様々なケースを確認してください。

良かれと思い使用していた洗顔料をやめることによって、皮肉なことに、肌本来の育つ力が発揮できる環境が整います。赤みや炎症に繋がることが抑制されるからです。

水洗顔のイメージ

角質が剥がれやすくなるクレンジング料洗顔料の使用を続けた肌は、角質層を構成する角質の未熟化が進み、洗浄剤や化粧品に反応する敏感な肌になっていたり、様々なダメージにも敏感になっています。また、このような肌には、角質に優しいはずの石けん洗顔さえ、石けんの持つアルカリ性質が、炎症を拡大する刺激として働いてしまいます。

水だけによる洗顔は汚れを落とす能力の低いものです。しかし、角質層のバリアー能力が低下し、炎症に巻き込まれやすいニキビ肌にとっては、この上なく肌に優しい洗顔になります。敏感になってビクビクしている肌にとっては、汚れをしっかり落とすことよりも、刺激のないことが何よりも大切なことなのです。

優しさに騙されず、水洗顔卒業の時を知る

ところが、続けていると、水洗顔の優しさに騙されます

水洗顔だけでニキビのできない肌にまで回復するのかというと、そう上手くは行きません。水洗顔の効用は、邪魔者である洗顔料を使用しなくなったことです。良かれと使っていた洗顔料の全てが、この状態の肌には大きな障害になっていて、それが取り除かれただけなのです。

するとその後どうなるか?
1.赤みや炎症が軽減し、一番の悩みが小さくなった

2.さらに良くなることを期待したが、ニキビはできるし、見た目も良くならない

3.これではいけないと洗顔料を再開したら、赤みや炎症がぶり返した

たいていの場合、上のような経緯をたどります。解説しておきます。

洗浄剤の使用をやめることによって、炎症によるターンオーバーの亢進(こうしん)がなくなり、角質剥がれが抑制されて、肌に育つ時間が与えられます。ただ、テンポ良く育ち、どんどんキレイになっていくわけではありません

角質が剥がされなくなった分、まだ未熟で乾くと硬くなりやすい角質が増えて居残るため、皮脂詰まり(ニキビ)が増加傾向となります。赤みや炎症を伴うニキビは減少するも、見た目はますますニキビ肌が悪化したように見える状態がしばらく続きます(サッポーは過渡期の現象と呼んでいます)。

ここで盲目的に水洗顔だけのケアを続けていると、残念なことに、ニキビの減少は途中でストップしたようになり、遅々として改善が進まなくなります。以前のような敏感な反応がなくなったのは、まずまずの成果ではあります。でもこのままでは不満だし、ケアが間違っているのでは? と迷いが出てきます。
結果、洗顔料を再開してしまい、赤みや炎症がぶり返すことになります

実は、この迷いの時こそが、水洗顔だけのケアを卒業するタイミングなのです。ニキビ肌改善を早めるために、ケアのステージを次のステップに変える時です。肌が育つことに視点を据えていたら、より肌が育つ方向にケアを変えて行くのは当然というわけです。

information:サッポー美肌塾
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