ペットはその存在だけで心を癒してくれたり楽しい気持ちにさせてくれますが、将来的にはお医者さんのかわりになるかもしれません(!?)。 無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』では、「犬や猫を飼ったことがある人は心臓発作を起こしにくい」など、アメリカで発表された驚きのデータを紹介しています。
ペットは心臓発作のリスクを下げる
今年は暖冬といわれますが、やっぱり1月は寒い!
冬といえば、「犬は喜び庭駆け回り、猫はコタツで丸くなる」という歌がありますが、コタツの中から猫と一緒に犬が雪の中をかけ回るのを見ている光景は、なんとも幸せな感じです。
そこで今日は、飼い犬や飼い猫のお話です。ペットがストレス解消に役立つことはどなたも経験していると思いますが、うれしいことに飼い主の心臓発作のリスクをも下げるそうです。
これは、米ミネソタ大学脳卒中研究所のAdnan Qureshi博士が、ニューオーリンズで開催された米国脳卒中協会(ASA)国際脳卒中会議で報告したもので、ネコを飼育している人は心臓発作リスクが約30%低下することが示されています。
研究は、1976~1980年に実施された第2回米国民健康栄養調査(NHNES)に参加した30~75歳の米国人4,435人を対象としたものです。このうち2,435人がネコを飼っているか過去に飼ったことがあったそうです。
これらのペットを飼った経験のある人と、飼った経験がなかった人について、心疾患および脳卒中などの死亡率を10年間追跡しました。すると、ネコを飼ったことのある人では、心臓発作による死亡率が低いことが明らかになりました(心臓発作リスクが30%軽減)。
このような効果は、ネコに限ったものではなく、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校メディカルセンターのKathie Cole氏が、イヌと心疾患に関する研究を行ってその効果を確認しています。また、米国心臓協会(AHA)年次集会で発表された研究では、心不全の患者が1回、12分間イヌとともに過ごすだけで、心臓および肺の機能に改善がみられるそうです。
「犬は喜び庭駆け回り、猫はコタツで丸くなる」…。
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