「人材の育成はむずかしい!」と、頭を悩ませている会社や上司の方は多いのではないでしょうか。どうやったら「デキる社員」に育てられるのか、この重要な問題について、メルマガ『「億万長者になる方法。」』の著者で麻山工業株式会社・代表取締役の高尾瞬さんは、ある驚きの手法で人材育成の大事な第一歩を成功させています。その手法とは…何と「新入社員に社長の名刺を持たせる」というものです。いったい、どういうことなのでしょう?
いきなり社長の名刺を作らせるワケ
当社、麻山工業株式会社の人材育成方法の1つとして、社長の名刺を新入社員全員に持たせる、セミナーの生徒さん全員に持たせる。
これがあります。
新入社員に「営業」の役職でもなく、「部長」でも「課長」でもなく、いきなり「代表取締役」の役職が記載された名刺を授けています。一体なぜ?
記載事項は、彼らの作りたい会社名、それから役職欄に「CEO」、「代表取締役」と記載させます。さらには、名前、それから彼らがオフィスにしたい住所、電話番号、ホームページURL(※無ければ無料ブログで作らせる)。すでに会社を持って活動している取締役員として居てもらうのです。新入社員がいつまでも「営業」の役職がついた名刺を所持していれば当然、いつまでも営業の仕事しかしなくなってしまうからです。
大きな視野で捉えると、いち早く自分自身で利益を上げられる、会社を運営できる。
犬に寄生する「ノミ」にガラスのコップを被せる、そうすると初めノミはガラスのコップの底面、天井にガツガツとジャンプしてぶつかります。そしてしばらくするとコップのサイズだけ、天井にあたらない程度にジャンプするようになります。その後、コップをはずすと、ノミはコップのサイズの分だけしかジャンプできなくなります。
つまり、ある程度仕切りをしてしまうと成長できるはずが、頭打ちで成長できないようになってしまうのです。
小さな場所で収まって欲しくない。「営業職」で充実感を得ていても不十分です。人材育成も、経理も、商品開発も!頭は常に全回転で居て欲しいと思っています。
「出る杭は打たれる」
こうではなく、出る杭は大歓迎であり、企業の成長の源は社員の成長、自由な発想、これらが原点となるものです。
あなたは営業だけやりなさい!
あなたは経理だけやりなさい!
これでは優秀な経営者は生まれてきません。大きな志をもって事業に取り組んでもらう。そして何よりもまず、「当事者意識を植え付けたい」。会社は他の誰が運営するのでもなく、あなた自身が運営するものです!!と当事者意識を植え付けたいのです。
企業に必要なのは、的確に指示をこなすマシーンではありません。自発的に動ける人材に育て上げる為にもまず、「代表取締役」の役職がかかれた名刺を作らせるようにしております。
どんどん社長に近づいてもらうため、まずは出来るところから…、飲み会で領収書を発行したり、社長の脳みそにはやくなってもらうための、最良の手段だと思い、私たちはこれを実践してもらっています。
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