2016年になりまだ間もないが、早くも各地で大きな地震が相次いでいる日本列島。
また先日もお伝えした通り、1月5日には関東地方の広範囲で、“大きな地鳴りがした”という報告がTwitterで相次ぐ事態が発生。そして、独自の地震予測を『週刊MEGA地震予測』で配信しているJESEA(地震科学探査機構)も、昨年12月に神奈川県西部に設置している電子基準点のデータに異常変動が見られたとして、「緊急情報」を発信。“大地震近し”を予感させる現象が、ここに来て増えてきている印象だ。
大地震はどのあたりに、そしていつごろ発生するのか。それは地震大国・日本に住む者なら誰しも気になる関心事だ。先に挙げたJESEAも、日本全国に設置されている電子基準点のデータをもとに、来るべき地震の予測を行っているが、そのJESEAが2016年1月6日発行のメルマガにおいて、2015年に発生した震度5弱以上の地震を振り返り、補足検証をするという興味深い試みを行っている。
2015年の震度5弱以上の地震前兆はすべて捉えていた
JESEAによると、2015年に発生した震度5弱以上の地震は10件。
JESEAではその全10件について、地盤の沈降具合を地図上で色分けした段彩図などを用い、それらの地震を予測できる“前触れ”があったかどうかを検証している。
このようにして見てみると、JESEAはこれらの地震に関して、その発生直前のメルマガにおいて警戒・注意すべきと指摘していることがわかる。つまり、2015年に発生した震度5弱以上の地震はすべて前兆を捉えていたのだ。
東北沖で大きな地震が続発している理由
2016年1月11日には青森県三八上北地方を震源としたM4.5の地震が発生し、青森県南部町で震度5弱の揺れを観測。また同1月14日には浦河沖を震源としたM6.7の地震が発生し、北海道浦河町や函館市、また青森県東通村など広範囲で震度5弱の揺れを観測するなど、今年に入りすでに震度5弱以上の揺れが2度も発生している日本列島。
2016年1月13日発行の『週刊MEGA地震予測』によると、これらの地震が発生した地域を含む「東北・関東の太平洋岸、奥羽山脈周辺」エリアは、先の東日本大震災によって大きく沈降した太平洋岸が長期間にわたって元にもどろうと隆起しているのに対し、日本海側は大震災で隆起したのちに沈降を続けているという。ゆえに歪がたまりやすく、大きな地震が起こりやすいということで、今後の動向に広く注意を呼び掛けている。
ちなみに最新号の『週刊MEGA地震予測』で、地震発生の可能性が特に高い“要警戒”として挙げられているのは、「南海・東南海地方」と「北信越地方・岐阜県」の各エリア。くわえて、相模湾、駿河湾、東京湾に面する「南関東」も、“要警戒”に次いで地震発生の可能性の高い“要注意”エリアであると、JESEAは指摘している。
大地震への備えが叫ばれて久しいが、とはいえ自分が住んでいる地域がどれほど危ないのかが、具体的に把握できないことには、危機感がなかなか湧かないのも正直なところ。そんな方は『週刊MEGA地震予測』で、あなたのエリアの“地震危険度”をいま改めて確認してみてはいかがだろうか。
image by: JESEA(地震科学探査機構)
『週刊MEGA地震予測』
著者:JESEA(地震科学探査機構)
測量学の世界的権威である東京大学名誉教授・村井俊治氏による、測量工学的アプローチに基づいた地震予測を毎週配信。2014年に発生した震度5以上の地震を全て予測するなど、高い予測的中実績を誇り、テレビ・新聞・雑誌等での紹介も多数。
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