人気のイタリア食材直輸入ウェブショップ「ベリッシモ」店長の清水良二さんが配信する無料メルマガ『イタリア・スローフード食材の旅』。メルマガでは毎回イタリアの製品をオススメしてくれる清水さんですが、今回は代車として運転したイタリア車との3日間についてのエピソードを語っています。
はじめてのイタリア車に乗って
20代後半の頃、中古のドイツ車を安く購入し、2年ほど所有していました。
当時、たまプラーザにあった中古車屋さんはどれも格安な輸入車ばかり。
大柄なボディーはゆったりとした乗り心地でボディはまるで鉄の箱。
燃費は最悪で、リッター当たり5kmくらいだったのを覚えています。
ドライブすると、頑丈な鉄の箱がそのまま移動するような乗り心地。
5気筒エンジンはシュルン・シュルンと小気味よい音がして、どっしりとしたハンドルに独特なインテリアの香りも気に入っていました。
購入当初は「これは良い買物をした!」最高の気分でした。
ところがその車、よく壊れることといったら不良外車のお手本のようでした。
確か5万キロ程度で購入したはずでしたが、最近のレベルから考えると、信じられないほどのマイナートラブル続き。
あるとき、何かの故障でお店にクレームを言って直してもらっているとき、代車で3日間ほど使わせていただいた車、それがフィアットでした。
FIAT RITMO(RITMOはRHYTHMリズムの意)5MT。
ゴルフのような4ドアハッチバック。驚いたのは、まずボディ剛性。
意外とがっちりとしています。この瞬間、イタリア車の認識が変わりました。
久しぶりのマニュアル車でしたが、操作が実に小気味よい。
スパッ、スパッとシフトが決まり、エンジンがグオーン!と回ってくれます。
パワステなしの重たいハンドルが、ほとんど苦にならないくらい取り回しも良好。
『ああ、これがイタリア車というものなのか。。。』
車好きで知られるイタリア人は、こんな感じのドライブフィールが好み。
いわゆる「やんちゃ」な感じの小さな車で丘を駆け巡っているのです。
いっぺんにRITMOが気に入りましたが、元々セダン好きの私。
夢はあっという間に終わり現実が帰ってきました。
修理が終わった大きなドイツ車はその後、数回に渡り交差点でエンジンが死亡。
高速道路での後輪バースト事件、原因不明なエンジンのばらつき発生により、たまらず三菱トレディア4ドアセダンに乗り換えです。
下取り価格は数万円でした・・・。
いつか、RITMOのようなイタリア車に乗ろう!とこの時、誓ったのです(笑)。
(後日談)
その後しばらく、国産・輸入問わず様々な車を乗り継いできましたが、ようやく当時の夢が一昨年(2014年)、叶いました。
RITMOはすでに生産終了していましたが、同等以上に魅力的な車です。
またその話はいつか。
image by: Shutterstock
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