採用の際に応募条件を細かく提示することは大切なことですが、ときには条件のレベルを下げることが人材獲得につながります。無料メルマガ『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』では、応募条件の見直しを定期的に改善することで、採用効率を上げる方法を紹介しています。
条件のレベルを下げる
募集の際に応募の条件を細かく記入することは大切です。
なぜなら、条件に合わない人からどんなにたくさん応募があっても意味がないからです。
ただ、場合によってはその条件のレベルを下げる必要があります。
それは、応募者が充分に集まらない場合です。
当然ながら、応募の希望条件が多かったりそのレベルが高かったりすると応募数は減りますしその逆であれば、応募数は増えます。
ほんの1つの条件を減らすだけでも(またはそのレベルを低くするだけでも)応募数が大きく増える場合もあるのです。
ただ「応募がこない・・」と待っているよりも、採用の確率はずっと上がります。
ただ、みなさんの中には「そんなことすると、基準に合わない人からの応募ばかり増えてしまう」と心配する人もいるかも知れません。
確かに、その可能性もありますが実はそうとばかりは言えないのです。
むしろ、レベルに充分達していながら応募がなかった人から、応募してもらえる可能性もあるのです。
どういう人かと言うと、「自分に自信が無くて応募をためらっている人」です。
例えば、こちらの求めているレベルが10だとします。
そこで本人のレベルが実際は10だとしても自分では7のレベルだと考えていたらおそらくその人は応募はしないでしょう。
そこで、こちらの条件を7に変更することで、その人は安心して応募してくれるようになるのです。
また、応募状況によっては、募集期間中に途中で条件を変えることも重要です。
条件のレベルを下げた結果、あまりにも基準外の応募ばかりが増えてしまった場合はレベルを元に戻すとか、レベルを下げてもまだ応募が少ないようであれば再度、条件の見直しを行うとかです。
掲載中の募集条件を変更することは自社のホームページやハローワークでしたら全く問題ないでしょうし、ウェブの媒体でも対応してもらえるところも多いでしょう。
(表向きは対応不可でも、営業のかたにお願いしてみると可能な場合もあります)
こちらの求める条件ですぐに採用が決まることがもちろん理想ではありますが、実際はそううまくいくことは稀でしょう。
絶えず創意工夫をすることが大切です。
※募集が少ないときは条件を再検討するチャンスでもあります。
希望の条件は挙げだしたらきりがありません。また、条件や自社の状況とのバランスも考える必要もあります。
例えばその条件を満たす人が、その給与額で入社したいと思えるか?
そもそも転職市場にそのスキルの人がどれくらいいるのか?
そういったことも含めて、条件を再検討してみましょう。
例えば、スキル面であれば、入社後に教えることもできます。
であれば、その条件ははずしても良いことになります。
ただ、はずすべきではない条件もあります。
それは、価値観や人柄などです。
これらは入社後に教えることはできないので、はずすべきではないでしょう。
いずれにしろ、定期的に条件を見直すことで採用効率をあげていくようにしましょう。
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『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』
人事歴11年、1200人以上の採用に関わってきた元人事担当で現在は人事コンサルティングを行っている著者が、採用を成功に導く情報をお届けします。「理想論だけでは採用はできない」実際の実務担当者ならではの経験談も交えて、お伝えします。
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