あなたの上司はどんな人ですか?尊敬できる人?それとも…。メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、どんな上司であれ、上司にひたすら尽くすことが出世への近道だと言います。自分が必死に成績を上げるより効率が良いという驚きの出世術とは?
出世したければ上司を出世させろ
あなたが座りたいと思っている、あなたの上司の椅子、これにあなたが座れないのは、端的に言えばその椅子にいつまでもあなたの上司が座り続けているからです。この人がどこか他の椅子に移ってくれれば、その椅子は空席になるんですね。そうするとあなたがそこに座れる可能性が出て来るんです。
そのために手っ取り早いのが、上司にさらに上に行ってもらう、つまり昇進してもらうということなのです。そのために全力アシストをするのです。
そうすると、その上司が出世した暁には、論功行賞としてあなたをその椅子に座らせるかも知れないんです。これが横にスライドして他の課や部に行っちゃったら話は別なんです。
だって横にずれるのにあなたが何らかの影響力を発揮するのって、全然ポジティブな働きじゃありませんから。
私が外資系企業を好きなのは、外資って頻繁にトップである社長がガラガラポンで代わっちゃうところなんです。そうすると芋づる式に役員や部長、課長クラスがガラガラポンと入れ替わったりするんです。そのタイミングで上司に手柄をつけさせてあげると、本当にヒョンなことからあなたにも相応の地位というか、椅子が巡ってきたりするんです。
今までほとんどこの極意は公開していなかったんですけど、サラリーマンとして出世する近道って、
●上司に尽くして、上司が成果を上げられるようにお膳立てをしてあげる
ことなんですよ。
だから心の中で、
●本当はあの上司のことが好きになれないんだよね
と思っていたら、これはかなりヤバい事態なんですよ。嫌いな人だとどうしても本気で尽くせないじゃないですか。イヤイヤやっているのは相手にも見えちゃいますからね。
一番良いのは、本当に尊敬出来る上司がいて、その人を盛り立てるために全力疾走をするという絵柄です。こうすると、その上司が転職をしても引っ張ってくれますから。
たびたび外資の話になりますけど、外資系ってある一定レベル以上の役職の転職には、ヒモ付きでセットで、「かつての部下が後から付いてくる」という状況が起こるんです。これが社長だと露骨ですよ。前職で一緒だった、気心と能力が分かっている元部下がジャンジャン入社して来ますから。私もかつてはその一人として転職したことがありますからよく分かります。
でもそういう時に声が掛かるかどうか、という大きな問題があるんですよ。これって多分に心情的なものが大きいので、能力よりも大きなファクターとして、
●あいつはずいぶんとオレを盛り立ててくれたなあ
と思われている人が誘われるんです。
つまり上司に尽くすというのは、その会社の中だけでリターンを得られる話に止まらないんです。もっと未来にもあなたにポジティブな影響を与えてくれるんです。だから、これが出世の王道になるのです。
まぁ、でもその前に、そこまで尽くしたいと思わせる上司をどうやって見つけるのか?という問題があるんですけどね。実はここが最大のネックで、あなたに今、部下がいるのであれば、部下から見てあなたはそんな上司になっていますか?という問いを立てる必要があるんです。部下が命懸けで(ちょっと大袈裟ですが)、あなたに尽くしたいと思ってもらえるような人格、見識、能力を備えているのか? もう一段低く言うと、そういう人間になることをあなたが目指しているのか? という問いは是非とも立てた方が良いですよ。
これは役職者に限らず、後輩がいるのなら同じ状況が生まれますから、全サラリーマンに当てはまる話なのです。
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