では、「ABCモデル」について考えていきたいと思います。
「A(Antecedents)」は、「誘発要因」となります。
この要因としては、夢であったり、理念であったり、目的・目標、前提、約束事、スローガンなどが挙げられます。
「B(Behavior)」は、「行動」になります。
「C(Consequences)」は、「行動結果」ということで、行動したことによって生じた結果になります。
あなたは、自らを行動へと促していくためには、「A(Antecedents):誘発要因」に焦点を当てるでしょうか。
それとも、「C(Consequences):行動結果」に着目するでしょうか。
一般的には、夢や理念、目標・目的などといった誘発要因に焦点に当てることが多いのではないでしょうか。
例えば、体重を3か月で5キロ減らすとか、毎日ウォーキングやランニングする、テストで100点を取るなど、さまざまなものが挙げられると思います。
こういった目的・目標やスローガンなどによって、行動を起こすことにつながるとよく聞かれることと思います。
聴講した研修で学んだところでは、「C:行動結果」にも、着目することが大事になります。
「A:誘発要因」は、「B(Behavior):行動」へと促すきっかけであり、動機づけともいえます。
そして「B:行動」の継続は、「C:行動結果」によって影響されるということです。
これは、行動を起こしはじめる時には、誘発要因がその行動への呼び水となり、その行動を継続させていくには、行動結果の影響力が強くなってくるものと捉えています。
自分自身に対しても、相手に対しても、継続的な行動を起こさせようとする時を考えると、これまでは、「A:誘発要因」がより強調されていました。
例えば、リーダーがメンバーに対して、何らかの数値目標などを与えるということが考えられるでしょう。
「C:行動結果」によって、自分自身や相手に及ぼす影響力も大きいので、相手が望ましい結果が得られた経験、体験をすると、行動し続けることにつながります。
最後に、子どもたちに対して行動を促していくことを、この「ABCモデル」で考えてみましょう。
まずは、行動を起こす呼び水となる何らかの目標やスローガンなどといった「A:誘発要因」が必要となりますね。
その時の目標などは、大きな目標などを設定するとともに、その目標を達成可能な小さな目標などにしていくことも大事だと思います。
小さな目標などに向かって行動することで、その目標をクリアするという子どもたちにとって望ましい行動結果を繰り返すことができます。
それによって、行動を継続していくことにつながり、行動すること自体のハードルも低くなってくるのではないでしょうか。
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