「メイド・イン・ジャパン」を切望するロシア人
私は、だいたい年に1度くらいしか帰国しません。
そして、ロシアの友人には、できる限り「隠密」で帰国します。
なぜかというと、「あれ買ってきて!これ買ってきて!」と頼まれるので、荷物が山のようになり、「お引越し状態」になってしまうからです。
どんな物を頼まれるのでしょうか?
・関孫六の包丁
なんでそんなこと知ってるんでしょうね。
ロシアでは、一流シェフは、「日本製の包丁しか使わない」のだとか。
・目薬
「なんでロシア人が日本で売ってる目薬の種類まで知ってるんだ!?」ととても不思議です。
・コラーゲン
・角質をとる靴下!
私は、ロシア人女性から頼まれるまで、存在すら知りませんでした。
・果汁グミ
・生チョコ
・煎茶
日本人が、若くて長生きなのは、「煎茶の効用」とひろく信じられています。
・炊飯器!
なぜ「隠密」で帰国したいのか、ご理解いただけるでしょう。
奥さんの目が輝いていた理由
先日友人の家に遊びにいったら、奥さんが目をピカピカさせ、満面の笑み浮かべながら、あるものをもってきました。
「ものすごい幸せそうだな。一体何があったんだろう?」と私は不思議に思いました。
奥さんがもっていたのは、「ネブライザ」。
ネブライザというのは、液体の薬を霧状にしてくれる機械。
霧状になった薬を、鼻や口から吸うと、喉や気管支、肺などの病気が好転するのですね。
ロシアでは結構ポピュラーで、風邪やインフルエンザの時にもつかいます。
そして、自宅に一台もっている人も多い。
で、奥さんは、なんで幸せだったのか?
そのネブライザは、「オムロン製」だったのですが、奥さんが指さしながら「ここ見てよ、ほら!」といいます。
見ると「Made in JAPAN」の文字が。
日本企業が作ったものでも、「メイド・イン・チャイナ」が多いですね。あるいは、東南アジアとか。
奥さんは、「ついにホンマモンのメイド・イン・ジャパンを手に入れた!」と喜んでいたのです。
私も、日本人として、うれしくなりました。