現在、大人気の有料メルマガ『【最も早くオシャレになる方法】』著者、MBことメンズバイヤー氏が、ユニクロ銀座店に降臨しました!ファッション業界で注目を浴びるMB氏ですが、ユニクロに公式取材するのは、なんと初めてとのこと。
一体何をするのかというと、もちろんユニクロを使った大人コーデ。
ど定番のカジュアルコーデから抜け出せないと悩む20~40代男性の私服を、ユニクロのアイテムで大改造。銀座店を縦横無尽に歩きまわり、数分でスタイリングを完成させるワザに全員が唸りましたよ。
大人の階段を上りたい20代男性
吉田たくみさん(29歳)
【お悩み】パッと着られる感じの凝ってない服しかもっていません。いつも無難な印象にまとまりがち。実年齢より子供っぽく見られてしまうのも悩みです。本当はフォーマルめの服で大人カッコよくキメるということもしてみたいのですが、アイテムの選び方やコーデの組み方がまったくわかりません。
MBのお見立て Sサイズのコートでドレス感を出す
吉田さんの私服ですが、全体的にカジュアル感が強いですね。特に幼い印象を与えているのがカットソー地のジャケット。スウェットに近い印象の素材ですし、リブもフードもすべてカジュアルの要素でまとまってしまっているんです。細身で丈が短いのも気になる部分。せっかく身長があるのに脚が短く見えてしまうのももったいない気がします。
ということで、まずは気になるアウターをMENウールカシミヤチェスターコートのブラック(1万4900円/税抜) にチェンジ。
“ドレス感を出す”とはいっても、どこか1点だけ変えるだけで大丈夫。今回は全身がカジュアルな分、ドレスを取り入れる面積も広くしました。この方がドレスとカジュアルのバランスがよくなるんです。
ドレス感を強調するためサイズはSをチョイス。限界まで小さいものを選んで細身のラインを際立てれば、着丈の長さとの相乗効果でスタイルもぐんとよく見えます。
色選びもポイントのひとつ。このコート、他にもネイビーがあるのですが、ベースのカジュアル感を抑えるためにあえて黒を選びました。礼服の色でもある黒ならかっちりとしてドレスになります。ネイビーもダークトーンでドレス感のある色ですが、わずかに明るさがある。色が入ると再びカジュアルに寄ってしまうので今回は避けました。
左が今日の私服で、右がアウターをチェスターコートに変えたもの。大人っぽさが出ただけでなく、心なしか身長も高くなったように見える
おまけコーデ 着丈の長いハイネックT
もう1点追加するとしたら、インナーですね。選ぶならMENソフトタッチハイネックT(長袖)のホワイト(1290円/税抜)。
コートはSサイズを選んでいましたが、インナーのサイズはあえてLを選びました。重要なのは着丈。長めの裾で腰の位置を隠すことで足の長さを誤魔化す作戦です。丈の短いトップスで腰丈が丸見えだと足の長さがわかってしまうので、身長が低いという方やスタイルに自身のない人には特にオススメ。もしコートを脱いだときに袖のダボつきが気になるようなら、ひじくらいまで捲ってしまえば問題ありません。
服を選ぶときは自分のサイズを基準に選んでしまいがちです。でも、目的に合わせて大小を使い分ける工夫を取り入れると、コーデやスタイルにメリハリがつけやすくなります。
インナーを白のハイネックに変えたら、より洗練された雰囲気に。チェスターコートの間に見える白のタテ長感とハイネックの相乗効果で、小顔効果もアップ。
どカジュアルから抜け出せない40代
KIRINさん(46歳)
【お悩み】どカジュアルな服装が好きなので、アウトドア系のファッションになることが多いんですが、なんか山登りに出かける格好みたいになってしまいます。とくに40代になってからはその傾向が強くなりました。奥さんからは細身のパンツを勧められますが、キツいのが苦手なのでいつもダボパン。結果、同じような服装から抜け出せません…。
MBのお見立て レディースのスウェットを選べ
王道のアメカジコーデ。上下ともゆったり系のアイテムかつ、締め色がないのでゆるさとラフさが全面に出ています。この場合、下を細身にするだけでも印象が全然違ってくるんですよね。まずはシルエットから変えていきましょう。
全身がカジュアルなので、細身を履いてほしいんです。でもデニムでがっちり細いのだと、履きなれてないから痛いのかなぁと。
そんな普段ゆったりしたボトムスしか履かない人にオススメなのが、素材がやわらかいスウェットパンツ。今回はラインの細さを追求するためにWOMENボアスウェットパンツ ブラック(2490円/税抜)のLサイズを選びました。色はより細く締まって見えるように、黒です。
実は男性でもユニクロのレディースって履けるんですよ。このスウェット形がとてもキレイなんですよ。裾が細くてしっかりテーパードされているのってレディースならでは。メンズ用は広がった形のものが多いから、シルエットが太くなってしまうんです。このパンツは僕も二年連続で買って愛用してます。ブーツに合わせたりするときにも使えるんですよね。ただ筋肉がある人は、結構脚の形が出ちゃうので、似合う人は選びます。
左が今日の私服、右がボトムスを変えたもの。アウトドア感が薄まり、一気に都会的なスタイルに! 人生初のYライン(上半身が大きく、下半身が細身)コーデとボトムスの履き心地の良さにKIRINさんもご満悦。
おまけコーデ カジュアルとドレス感の折衷 オックスフォードシャツ
もう1点変えるとしたら、ボトムスに合わせてトップスはMENオックスフォードシャツ(長袖 2490円/税抜) のブルーに変えましょう。
本当はハイゲージの白ニットにしたかったんですけど、それだと急にドレスに走り過ぎかなと。これまで全身カジュアルでやってきた方なので、なじみのあるようなオックスフォード素材で比較的ドレスに見えるようなアイテムにしました。
いきなりの白シャツだとキレイめ過ぎて抵抗を感じるかもしれないので、色もうっすらと入っているものを選びます。カジュアルからドレスへ移行したい人にオススメなのが、白に近い色味のペールトーンや黒に近いダークトーンのアイテム。
KIRINさんの場合はペールトーンに近いサックスブルーを選んでみました。ほんのりカジュアル感を入れつつドレスライクな雰囲気も出せるので、かっちりした服を着慣れていない方でも着こなしやすいですよ。
ど定番だったチェックシャツをドレス感のあるものに変えただけでこの変化! 「ラフな兄貴」という印象から、「キリッとした先輩」モードにシフトチェンジ。
お腹ポッコリな体形カバーを狙う30代
宮川岳大さん(35歳)
【お悩み】基本的にキレイめカジュアルが好きなんです。けど、細身のアイテムだとサイジングが難しくて…。僕はお腹が出てるのでタイトすぎてもダボッとしすぎても格好悪い。ガタイも割といい方なので、体形をうまくカバーするような着こなしを知りたいです。
MBのお見立て 1サイズ上のシンプルパーカーで小顔効果
スタイリング自体は本日のゲストの中では一番オシャレ。ただキレイめを目指すのでしたら、ジップの周りにチェック柄が入っているのはマイナスポイントですかね。デザインが増えるほどカジュアル寄りになるので、シンプルなデザインのアイテムに変えてみましょう。
体格のいい方なので、タイトめの服よりはややゆとりのあるものが◎。何よりご本人が好きで着られるものが一番なので、まずはパーカーを差し替え。
使用したのはMEN防風ストレッチスウェットパーカ(長袖、3990円/税抜)のブラック。ポイントは柄も何もなくて、縫い目すら見えないという部分。同じパーカーでもデザインを抜いてあげるとぐっと大人っぽくなるんです。
あとこのパーカーのすごくいいのが首回りに高さがあること。最初着てらっしゃったような薄手のパーカーだと首回りがペタッとしてフードが寝てしまいますが、これは素材が固めでフードが立つので小顔効果が狙える。頭が小さいと錯覚させることで、スタイルがキレイに見えるんです。
首元が高いと目線が上にいくので、ある程度のシルエットのゆるさが気にならなくなるのもメリット。マフラーを巻けばそれだけでスタイルよく見えるのもそれと同じ理論。だからこのアイテムは1サイズ上げて着るのにも向いてます。アウター感覚で着れるものですしね。僕も1サイズ大きいものを選んで、ニットを下に入れたりしています。
左が本日の私服で、右がパーカー差し替え後。細かいデザインを排除し、黒でまとめることでドレス感を強化。体形に合うサイズを選ぶことで黒の引き締め効果を高めている。
おまけコーデ 真冬も過ごせるインナーダウン
そして中はMENウルトラライトダウンベスト(キルトブロック、4,990円/税抜)のライトグレーをIN。パーカーが暗い色なので中は明るい色で抜け感を演出。首回りをレイヤードで協調することで、より顔が小さく見えるようにスタイリングしました。
このコーデでもう1つ意識したのが、ダウンの素材感。ダボッとさせるのは着膨れの元だし、のっぺりしたTシャツだとそこに陰影ができてお腹が出てるのがバレてしまう。だから凸凹としたキルティングの素材感でごまかすんです。同じ意図では意外とデニムシャツも使えるので、参考にしてみてください。
ダウンをINしても着膨れ感ナシ! むしろ今っぽくてオシャレ感アップ。パーカーの襟×ハイネックの重ねワザとキルティング素材で、気になるお腹やガタいの良さもめくらまし。
なお、ユニクロでは、11月20日(金)~23日(月)まで、31周年感謝祭となる冬の大セールを全店舗で実施中とのこと。この冬のコーデを揃えるなら今週末が狙い目です。
文/松嶋レモン 撮影/櫛ビキチエ
『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』
著者/KnowerMag MB
現役メンズファッションバイヤーであり、月間60万PV以上を誇る人気サイトKnowerMag運営者。読んで実践すれば必ずオシャレになれるメルマガは読者急増中!
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