マスコミがさんざん大騒ぎしてきた「地球温暖化」や「ダイオキシン問題」はすべて嘘だった……。中部大学の武田邦彦教授は、自身のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』で、公共放送局NHKが、温暖化によって南極の氷が溶けて南の小国・ツバルが沈もうとしているという「ヤラセ報道」などを繰り返していた、と暴露しています。
「温暖化で海水面上昇、沈むツバル」のシナリオは大嘘だった
戦後になり、「東京オリンピック」が大きなイベントで、「オリンピックを成功させるため」という大義名分のもとに新幹線、高速道路などが徹底的に整備された。三波春夫が明るい声でオリンピックの歌を歌い、皆がそれに同調した。
このようなイベント方式は、批判精神を奪い、ヒツジの群れのような日本人を作ってきたが、それにもっとも有効に働いたのがNHKだった。
1990年代に入ると「環境イベント」が続き、リサイクル(ゴミは資源だ)、ダイオキシン(史上最大の毒物)、地球温暖化(温暖化で地獄の一丁目)などのイベントとコピーが散乱した。リサイクルをしているのは実質的に日本だけで、ドイツが日本の4分の1程度、さらにイギリスがその5分の1程度しかしていないことはまったく報道されず、議論もされなかった。リサイクルが資源の無駄使いになるという理論的な結果や、実際にリサイクルを実施してみると、資源は自然の資源を使うのに対して7倍も多く使うのに、イベントが決まっているので、だれも疑問には思わなかった。
ダイオキシンは途中でウソがばれて、2005年からまったく報道されなくなったが、それと同じ時期にあれほど多くの患者さんが報告されていたのに、まったく新しい患者の報道がされなくなった。実は、ダイオキシンで有名になったセベソ(文科省推奨映画にもなった)、ベトナムの枯れ葉剤とベトちゃん、ウクライナの大統領の顔など、すべては作り物であって事実ではなかったからである。
つい最近、温暖化で南極の氷が1年に1000万トン規模で増加していることがNASAの報告で明らかになった。子供をさんざん脅した、(温暖化→南極の氷が融ける→海水面が上がる→ツバルが沈んでいる)という図式はまったくのウソだったのである。
日本人は「事実を知りたい」のではなく、「空気にそった希望していることを繰り返したい」と言うことなので、NHKは大潮の時を狙ってツバルに撮影隊を送り、地盤沈下を起こしている2、3の民家の映像を流して、あたかもそれがツバル全体のように見せた。完全なヤラセ報道だ。
温暖化でNHKがヤラセ報道を繰り返し、子供向けに「ホッキョクグマが可哀想」という映像を流し、石原元都知事が膨大な出張費を使ってツバルの視察を行っても、日本人は疑問を感じなかった。それは「日本人が作り出した空気」にそった「見せかけの事実」だったからである。
でも、本当にこれで良いのだろうか? こんなことを続けていて国力が上がることはない。イベント主義が続く限り、私たちは親が蓄積した富を取り崩していて、私たちの子供は貧弱な日本に住まなければならないだろう。
image by: MAG2 NEWS
『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋
著者/武田邦彦(中部大学教授)
東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。
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