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「バンコク暮らし」vs.「日本の地方都市暮らし」10年後のコスパはどっちが高い?=栗原将

将来、海外移住を希望されている方も多いかと思います。日本より物価が安く豊かな生活が送れそう、というのが代表的な理由の1つ。しかし海外移住生活は本当に「割安」で「豊か」なのでしょうか?今回はタイ・バンコクを例に、将来の海外移住のリスクについて考えてみましょう。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)

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海外移住・ロングステイは長期的な視点で計画を

アジア暮らしの魅力は生活コストの低さだが――

サワディークラップ、ショーです。

例えば、いま50歳で、10年後、定年になったら東南アジアに移住しようかと考えている、読者の方の中にはいらっしゃると思います。

そんな方の多くは、例えばタイが移住希望でしたら、すでに何回も訪れており、大体の事は理解している。

それでアジアに移住する大きな理由は、生活コストの低さだと思いますが、この点は十分注意したいものです。

殆どの人は、例えば、今、バンコクに来ていたら、今の物価で将来の生活コストをはじき出すと思います。

  • 居酒屋で一杯で1000バーツ(約3200円)
  • マッサージで500バーツ(約1600円)
  • 家賃が20000バーツ(約6万4000円)

みたいな感じで。

日本に比べ物価上昇が著しい東南アジア

これ、5年後、10年後、同じ値段のままの可能性はゼロでしょう。

今、タイは不景気と言われていますが、それでも、年に2%ほど物価上昇しています。

このペースで5年経過したら、10%物価が上がる。

一方、ショーが、日本に一時帰国した時、必ず感じるのが、日本はずっとデフレだな、という事。

値上がりしたのは、輸入品に頼っている牛丼屋さんくらいかな、と感じる位。

ショー自身、物価が上がらない日本でずっと暮らしていたら、それが当たり前になり、物価上昇ということを忘れてしまうのでは、と思っています。

もっとも、例えばタイに来て、ローカルのタイ庶民と同じような暮らしをするというのであれば、この先5年後でも多分、安く上がるでしょう。

でも、スクムビット地区の外国人が多いエリアに住んで、しょっちゅう日本食レストランに行ってという暮らしなら、現時点でも日本よりもコスト高です。

将来は日本のほうが生活コストが低くなる?

とりわけ、日本の地方都市は月5万円くらいの家賃で十分に住める所がありますし、便利です。

ちょっと前までは、日本よりは不便な事があっても低い生活コストがカバーしてくれていたのですが、これからはそうはいかないでしょう。

今は一時的に円安が収まっていますが、ここ数年のような急激な円安になると、ほとんどの日本から来た人の生活は厳しくなります。

物価上昇に加え、為替変動の可能性、リスクも考えておかないといけないですね。

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海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2016年3月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。

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