北朝鮮崩壊と朝鮮半島統一に向けたシナリオか?
ただ「アラブの春」などと大きく異なるのは、「アラブの春」などのケースでは最終的にどの地域で計画が実施されるのか分からなかったのに対し、今回は目標が北朝鮮の崩壊による朝鮮半島統一と非常に明確なことだ。
では、いつ朝鮮半島有事のこのシナリオは実施されるのだろうか?
アメリカが昨年の内に「従軍慰安婦問題」の不可逆的な解決を迫り、日韓関係改善を迫った状況を見ると、かなり早いとの印象を受ける。
だが、北朝鮮の水爆実験以後、大きな出来事は起こってはいないので、このシナリオは2017年の次期米政権のときまで動きはないとの見方も成り立つ。
次期大統領はおそらくヒラリー・クリントンになるだろう。ヒラリー・クリントンは「軸足をアジアに移す(Pivot to Asia)」との外交政策を強く掲げている。アジアをアメリカの外交政策を実施するシアターとして考えている。
このどちらになるのかはまだ分からない。
軍需関連株を推奨するゴールドマン・サックスのキャシー・松井氏
ところで、このようなシナリオが実際にあるというとトンデモ系の情報として扱い、本気にしない人も多いかもしれない。しかし、キャシー・松井という人物のインタビューや記事を読むと、これがあながち幻想ではないことがよく分かる。
松井氏はゴールドマン・サックス日本の副会長で、日本株のゴールドマンきってのストラテジストである。米大手の経済紙「ブルームバーグ」のようなメディアに昨年松井氏が書いた記事やインタビューを見ると、彼女は一環して日本の軍需関連会社の株を買うように顧客に勧めているのが分かる。
その理由として、
- 今後も北東アジアでは緊張状態が続く
- そのため日本は軍事費を増大させざるを得ない
- アベノミクスが失敗したとき、軍需産業への公共投資で内需を喚起しなければならなくなる
ことなど3つの点を考えているようだ。
これを見ると明らかに松井氏は、北東アジアで有事が発生し、日本がこれに軍事的に対処しなければならない状況に将来なることを想定している。この結果、軍需関連株は高騰するので、いまが買いどきだというのだ。
また、キャシー・松井氏はヒラリー・クリントンと親しい関係にあるとも言われている。ゴールドマンは「女性1万人プログラム」という女性の社会進出を促進させるプロジェクトを実施しており、そのリーダーが松井氏である。
このプロジェクトはクリントン元大統領が実施している慈善団体「クリントン・グローバル・イニシャチブ」と連携している。おそらくこうした活動を通して親しくなったのであろう。
ということは、ヒラリー・クリントンが大統領になると朝鮮半島有事のシナリオの現実性ははるかに高くなり、松井氏がいま推奨している日本の軍需産業関連株は高騰する可能性が高い。
一方、いま出来事が準備されているタイミングから見て、朝鮮半島有事は2017年を待たず、年内にも起こるとの見方も成り立つ。いったいどちらだろうか?いま懸命に情報を集めているので、分かり次第詳しくお伝えする。
『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』(2016年1月22日号)より一部抜粋
※記事タイトル・リード文・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による
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