欧米のアナリストたちの間では、「2016年は財政危機が押し寄せ、中国の景気後退がいっそう進み、原油はさらに下落、銅価格も歴史的安値、ジャンクボンドはすべて暴落し続ける」というのが最大公約数的な見方になっています。これには、まったく異論をさしはさむ余地がありません。(『カレイドスコープのメルマガ』)
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英RBSやJPモルガン・チェースが警告する世界市場の衝撃的崩壊
「2016は大激変の年」と宣言~英国大手銀行RBS
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(略称:RBS)は、英国の大手銀行で、スコットランド・ポンドの紙幣発行権を持つ3つの市中銀行のうちの1つ。
そのRBSが、「2016年は大変動の年になる」と、主流メディアを使って「カタストロフィー」を警告しています。
数日前から、ネット上には、「Cataclysmic Year(大激変の年)」という文字が躍っています。
つまり、想像もできなかったほどの大きな激変によって、世界が無秩序状態の渦の中に引き込まれる、という意味です。
この言葉を見出しに使っている記事は、たとえば、これ、そして、これ、そして、これ、これなど。CNN(広告音量注意)でさえもCataclysmic Yearと。
CIAエージェントのアレックス・ジョーンズのINFOWARSなどは、まるで水を得た魚のように、煽りきっています。
さすがにお上品なガーディアンは、「market crash」と市場崩壊だけに限定しています。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)のエコノミストが言ったことが、いかに世界に衝撃をもたらしたのか分かるでしょう。
しかし、日本のメディアは、アベノミクスに死刑宣告する側に回りたくないのでしょう、すべて封殺しています。日本人は、まったく知らないのです。これは、日本のマスコミが、知っていながら日本人をますます生命の危機に追いやっている証拠です。
さて、次に進む前に、ひとつ警告しておきたいと思います。
世界支配層の国境なき資本によって運営されている西側メディアが、こうした広範囲のキャンペーンを展開する場合は、ロスチャイルド、モルガンを始めとする、いわゆるユダヤ系国際銀行家集団が計画したシナリオに、狼狽した世界中の人々を引き込んで、崩壊をさらに大規模にしようという意図があるときである、ということです。
まさに「踊る阿呆に見る阿呆」です。両方とも阿呆なのですが、そこから漁夫の利を得ようとする世界支配層は、相変わらずヘーゲルの弁証法を使って高みの見物とシャレこんでいるのです。
RBSのコメントが衝撃的なのは、「顧客は、高品質の優良債権以外は、すべてを売るべきだ」そして、「投資家は、この事態をもっとも恐れなければならない」と強く警告していることです。
こうした話が、年中、経済崩壊を煽っている恐怖ブログではなく、世界で20位以内にはいる英国の大手銀行が発したことの意味が大きいのです。
まさか、常に奥歯にものの挟まった言い方しかしない、英国の大手行が、そこまではっきり言うか、ということです。
少なくとも言えることは、これが国際金融マフィアが仕掛けた経済崩壊キャンペーンであったとしても、大規模なグローバル財政危機が始まったということ、そして、世界中が弱気市場に入ってしまったことは否定できないのです。
スタンダード・アンド・プアーズ500種銘柄にリストアップされている企業すべての市場価格は、2016年年初からおよそ1兆ドル減少しました。
そして、パニックは世界中に燎原の火のように広がっています。しかし、日本のメディアだけは異様な静けさです。