4年ぶりに米10年債利回りが3%を超えました。新債券の帝王ガンドラックが危惧した通りに株式相場も下落しており、ついに大幅な調整直面に入った可能性があります。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年4月25日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
2014年1月以来の米国債利回り「3%突破」で市場はどう変わる?
ここからどこまで金利が上がるのか?
4年ぶりにNYタイムで米10年債利回りが3%を超えることとなりました。
今のところ、足もとでは3%を超えたり下落したりという状況が続いていますが、この債券金利上昇で最初はドル円が109円台にまで上伸したものの、その後、米国株式市場が激しく下落したことから、ドル円は株価の下落に押される形で、108円台中盤まで押し返される状況となりました。
今週に入って北朝鮮リスクや米中貿易紛争が一旦沈静化したことから、安全資産の米債を売ってリスクオンへと市場がシフトしつつあったことが大きな要因となっています。
しかし、理由はなんであれ3%を超える金利となったのは実に2014年1月以来4年ぶりのことで、ここからどこまで金利が上昇することになるのかが注目されます。
ガンドラックの予想通りの展開か
新債券の帝王の異名を持つダブルラインキャピタルのジェフリー・ガンドラックは、昨年から「金利急騰とドル安が財政赤字拡大とともに起こるのは『危険なカクテル』であり、1987年のブラックマンデーの暴落を想起させる」と、その危険性を何度となく指摘してきました。
とくに、「10年債利回りが3%を上回って加速し始めれば、S&P500が下落に転じる」と予想してきましたが、まさに足元ではその領域に近づきつつあり、さらに株式相場が大幅下落することが非常に危惧される状況となってきています。
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