円は一時1ドル=105円台に突入しました。これは雨宮理事の副総裁就任が「次期日銀総裁」含みではないかと見られ、欧米勢が狙い打ちにした可能性があります。(『『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』連動メルマガ』児島康孝)
※本記事は有料メルマガ『『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』連動メルマガ』2018年2月17日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
常識人が狙われる?「日銀系総裁」誕生で日本衰退を企む欧米勢
バランスのとれた人事だが…
今回の日銀人事は、バランスのとれた人事です。若田部氏は、リフレ派の学者。雨宮理事は、日銀のエースです。
一方で、マーケットは、一時1ドル=105円台に突入。これは、雨宮理事の副総裁就任が、次期の日銀総裁含みではないかと、見られているためです。
狙われる日銀系の総裁
欧米勢(トランプ政権の前の勢力)には、日銀系の総裁が狙われています。黒田総裁のような思い切った策は打たないと見られているためです。
つまり、株安・円高を狙える安全パイが、日銀系の総裁就任と見られているのです。
過去の日銀系の総裁をみても、金融引き締め型、意見の総合的な集約というパターンです。なかなか普通の官僚では、黒田総裁のような思い切った策は出てこないと欧米勢には思われているのです。
任期途中で雨宮副総裁にバトンタッチも?
今回は黒田総裁が続投しましたが、任期の途中で雨宮氏にバトンタッチする可能性も、十分にあります。
先日の1ドル=105円台は、このように「雨宮氏が実際は本命であろう」と見られたためです。
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