今日から日経先物のベンチマークは6月ものに移った。3月末を挟んでいるので、6月ものの値段は150円ほど現物よりも安い。これは毎年のことだが、勘違いの買いが山積する。(『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』持田有紀子)
※本記事は、『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』 2017年3月10日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:持田有紀子(もちだゆきこ)
慶応義塾大学法学部政治学科卒。野村証券入社、本社・商品本部で株式トレーダーを経て、女性初の総合職として本店営業部へ。株式オプション課や営業課を経験する。退社後は人事コンサルティングの分野で活動し、行動科学や心理学に基づく人事評価のためのコンピテンシーモデルの開発などに携わる。2005年にアルジャントレード(株)を立ち上げ、海外の先物市場や外国為替取引のノウハウの蓄積を活用した投資情報サービスに関わっている。現在、同社における代表取締役。マネーコンサルタント。
持田有紀子のグローバル投資術 2017/3/10号より
例年のごとく3月SQ後に買い先行、今晩は雇用統計
昨日は日経先物・日経オプションの3月ものの最終売買日であった。とくに日経先物のほうは建玉のほとんどがすでに6月ものにロールオーバーされており、場を動かすにパワー不足であった。
その結果、昼間の日本株は小動き強いられた。海外市場ではECBの金利会合で何か目新しいことが出てこないかと一部には期待を集めたが、結果は何の変更もなし。ドラギ総裁の記者会見でもフレッシュなものは見当たらなかった。
今日から日経先物のベンチマークは6月ものに移った。いうまでもなく3月末を挟んでいるので、6月ものの値段は150円ほど現物よりも安い。
これは3月末に集中している日本企業の配当取りの権利落ちのためである。しかし見かけ上は現物の日経平均株価と6月ものの日経先物を並べてみると、いかにも先物が割安に見えて買いやすい。
100円以上の安いのだから、買ってみようかな、という安直な考えである。これは毎年のことだが、こうした勘違いの買いが山積する。今日も朝から日経先物が現物の指数を追いかけるという状況が続いて、日本株は急騰。日本株は必要以上に買われて割高感が募っている。
今晩は今週のなかでは一番のビッグイベントの雇用統計だ。でも来週の利上げをすでに織り込んでいるので、平均時給くらいしか注目はされていない。
日本時間 11時00分
日経=19430, 円債=149.98, JPY=115.20
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『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』(2017年3月10日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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