マネースクウェア・ジャパンが勝訴。類似ツールに差し止め命令
M2Jマスコット「トラリピくん」の誕生日に判決
FX取引大手のマネースクウェア・ジャパン(東京都港区)が、特許を侵害されたとして「外為オンライン」を訴えていた裁判で、知財高等裁判所は12月21日、マネースクウェア・ジャパンの主張を認める判決を言い渡した。
マネースクウェア・ジャパンは、FX取引の自動利益確定ツール「トラリピ(トラップリピートイフダン)」を提供しており、外為オンラインの類似機能である「サイクル注文」が、自社の特許権を侵害していると主張していた。
今回の判決により、外為オンラインは「サイクル注文」の提供差し止めを命じられた。
「トラリピ(トラップリピートイフダン)」は、マネースクウェア・ジャパンが外国為替市場と個人投資家双方の特徴を調査・研究して開発し、特許を取得したFXの自動利益確定ツール。上下しそうな相場(レンジ)に対して、自分の決めた設定に基づいて自動で発注と利益確定をくり返すことができることから人気の高い注文方法だ。
マネースクウェア・ジャパンは21日に発表したプレスリリースで、「知財高裁において、当社の主張が正しく受け止められ、認められたという喜ばしいニュースを、奇しくも当社のマスコット『トラリピくん』の誕生日である本日、皆様にお知らせすることとなりました」「当社では、リスクを限定し、自動的に利益確定をくり返す自動利益確定ツール『トラリピ®』などの独自注文を始めとした各種サービスを今後も一層拡充してまいります」としている。
今後、マネースクウェア・ジャパンの競合他社は類似機能を提供できなくなるだけに、より便利で信頼性の高いFX取引ツールを求める個人投資家の「大移動」が起こるか注目が集まりそうだ。
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