元横綱・日馬富士が貴ノ岩にケガを負わせたとして傷害容疑で書類送検された事件。白鵬と日本相撲協会に関して、事実とすれば大問題となる情報が流れている。(『アクセスジャーナル・メルマガ版』山岡俊介)
※本記事は有料メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2017年12月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:山岡俊介(やまおか しゅんすけ)
1959年生まれ、愛媛県出身。神奈川大学法学部卒。零細編集プロダクションに2年半在籍し、29歳で独立。91年『週刊大衆』の専属記者を務めながら『噂の真相』『財界展望』などを中心に記事執筆。主な著書に『誰も書かなかったアムウェイ』『アムウェイ商法を告発する』(以上、あっぷる出版社)、『銀バエ実録武富士盗聴事件』(創出版)、『福島第一原発潜入記 高濃度汚染現場と作業員の真実』(双葉社)など。
あの夜、日馬富士を制止したのは誰なのか? 新たに浮上した疑惑
不退転の覚悟で臨む貴乃花親方
鳥取県警が12月11日、貴乃岩に対する暴行の件で、その責任を取って引退した元横綱・日馬富士を、傷害容疑で鳥取地検に書類送検。しかも起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたと見られるのは大手マスコミ既報の通り。
こうしたなか、11月30日の日本相撲協会の理事会で、貴乃岩の師匠・貴乃花親方が、「警察の捜査後なら協力してもらえるか」に対し、「はい」と答えたとされることから、協会側の貴乃岩に対する聴取がようやく実現するか関心が寄せられているが、未だ貴乃岩は所在不明だし、貴乃花親方も協力する様子はない。また日馬富士との示談に応じないし、協会が要請する貴乃岩の診断書も提出されていない。
これほど貴乃花親方が頑ななのは、横綱・白鵬をトップとするモンゴル勢と、相撲協会の在り方に「相撲道」の見地から憤っており、それを是正するためには自分は相撲界を追放されてもいいぐらいの覚悟があるためとも見られている。
そんななか、この白鵬、協会に関して、事実とすれば何とも大問題の情報が流れている。
本紙ではこれまで貴乃花支持者の声を2度に渡り取り上げているが、今回の情報、未確認ながら、しかしその出処などから決していい加減なものではないし、問題提起する意味もあると思うので、3度目はあえてこの情報を取り上げることにした。
白鵬に浮上した「口裏合わせ」の疑惑
まず、白鵬に関して。
周知のように、日馬富士が貴乃岩に暴行をふるった際、白鵬は遅まきながら止めに入ったとされる。白鵬自身、そう公にしているし、鳥取県警の事情聴取にもそう述べているとされる。
ところが、これは虚偽だという情報だ。
「実際に止めに入ったのは鶴竜(横綱)。ところが、モンゴル勢のなかでは序列が白鵬より下であることから、結局、同席したモンゴル勢のなかで口裏を合わせ、白鵬が止めたことにすり替えられたというのです。
しかし、鳥取県警の事情聴取の過程で関係者の供述に食い違いが出て、県警はその可能性もあると思っているし、協会上層部も薄々気づいているはずです」(事情通)