日経平均構成銘柄の1つ、東芝の先行きが怪しくなってきました。本来、日経平均採用は安定企業のトレードマーク。市場では早くも「東芝の次」を探す動きが活発化しています。(『サヤ取り王子の株式投資情報』柿田文和)
本来は「安定企業」のお墨付き。日経平均採用銘柄を把握しよう
東芝<6502>が日経平均構成銘柄から除外へ
何かと話題になっている東芝<6502>。正確な決算発表ができずに延期になりましたが、2016年末の状態で債務超過になることが取り上げられています。このままだと、東証1部から2部への降格のほか、場合によっては上場廃止という可能性もあります。
大企業ではありますが、ここ2年で一気に転落しました。短期間でここまでなってしまうとは、経営判断のミスでしょうし、投資そのものも失敗ということになります。
ところで、東芝は東証1部に上場しているというだけではなく、今は「日経平均株価の構成銘柄」に採用されています。今となっては非常に怪しい感じになってしまいましたが、本来、日経平均株価に採用されるということは、安定した企業であることのトレードマークです。
銘柄入れ替えの本命はセイコーエプソン<6724>か
日経平均株価に採用されるのは、非常に限られた企業です。すでに株式市場では、東芝が日経平均採用銘柄から外れることを想定した動きが出てきています。東芝の代わりに日経平均株価に採用されるとみられているのが、セイコーエプソン<6724>です。
株は、企業の将来を見越して売買されるものですが、その裏に隠されているドラマを見るのも楽しいところです。
東芝の株価が下落しているのは目に見えやすいところですが、その裏で「日経平均株価に採用されるかも?」というセイコーエプソンを見られるかどうか。これこそ投資経験の差が出てくるところです。
そもそもの、日経平均採用銘柄について知っているかどうかは、私が提唱するサヤ取り投資においても大事にしているところです。ですので、少なくとも日経平均採用銘柄の構成くらいはある程度は把握しておきたいところです。
単純に株価だけではないところが、株式投資の面白いところですね。
『サヤ取り王子の株式投資情報』(2017年2月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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