S&P500 年次リターン表から分かる「衝撃の事実」とは?
Wikipediaの英語版には「S&P500の年次リターン表」が掲載されています。
この情報はとても重要なのですが、なぜか日本語版のWikipediaでは省略されています。大きな表となるため、スマホで見ている人は後でパソコンでも確認することをオススメします。
これを見れば、なぜウォーレン・バフェットが身内にS&P500への投資を推奨しているのかが、一目瞭然でわかるでしょう。
このS&P500のリターン表は1974年から2016年までの年利を示しています。英語で書かれている列名はそれぞれ次の意味になります。
- Year(年)
- Change in Index(年利)
- Total Annual Return Including Dividends(配当を含む年利)
- Value of $1.00 Invested on 1970-01-01(1970年1月1日に投資した1ドルの価値)
- 5 Year Annualized Return(5年間の平均年利)
- 10 Year Annualized Return(10年間の平均年利)
- 15 Year Annualized Return(10年間の平均年利)
- 20 Year Annualized Return(10年間の平均年利)
- 25 Year Annualized Return(10年間の平均年利)
これらの列名を眺めると、なんとなく伝えたい事がわかるかと思います。この表はS&P500の保有期間が長くなればなるほど、「確実にプラスの収益が得られる」ということを示しています。こちらの解説をご覧ください。
S&P500の年利(配当込み)は1970年から1974年の5年間で「+4.01%⇒14.31%⇒18.98%⇒-14.66%⇒-26.47%」(赤線の範囲)と推移しています。
大きく上昇した年もあれば、大きく下落した年もありました。この5年間の平均年利を求めると、-2.35%です。
S&P500は1973年と1974年に、それぞれ-14.66%、-26.47%と大きく落ち込みました。1973年にS&P500への投資を開始して、翌年の1974年に売ってしまった人は、-14.66%と-26.47%と資産が減っていき、散々な結果に終わっています。
しかし、投資を開始したタイミングにかかわらず、5年間、保有し続けた場合、概ねプラスになっています。マイナスになったとしても、3%未満の値です。
- 1970年~1974年の5年間 ⇒ 平均年利-2.35%(赤色の矢印)
- 1971年~1975年の5年間 ⇒ 平均年利+3.31%(緑色の矢印)
- 1972年~1976年の5年間 ⇒ 平均年利+4.87%(青色の矢印)
さらに保有期間を伸ばして、10年にした場合の平均年利を示しているのが右隣の列です。
- 1970年~1979年の10年間 ⇒ 平均年利5.86% (紫色の矢印)
- 1971年~1980年の10年間 ⇒ 平均年利8.45%(橙色の矢印)
- 1971年~1980年の10年間 ⇒ 平均年利6.47%(黒色の矢印)
期間を延ばせば延ばすほど、収益がプラスになっていきます。