「複数犯説」を裏付ける重要証言
下記、公開された文章のポイントを日本語に訳して紹介します。
種別:FBI文書(FBIフーバー長官宛て)
日付:1964年1月31日
ページ数:188ページ
過去のチェック日:1996年3月11日(非公開に決定した日)
一般公開に関して:永遠に非公開とすべし
発信元:FBIダラス支局
報告者:SA Manning C. Clements
題名:Jack Ruby(ジャック・ルビー)及び Lee Harvey Oswald(リー・ハービィー・オズワルド ※既に死亡)
1964年1月16日、フロリダ州 St. Petersburg でのOren Fenton Potito氏のスピーチに関しての報告(筆者注:この人物は、右翼各方面に人脈を持っていたアラバマの反市民権運動家、KKK活動家のようです)。
この内輪だけの晩餐会は、Donat’s レストランで開催され、主催者はOren Fenton Potito氏、出席者は約41名だった。この中で同氏は、オズワルドとジャック・ルビーの友人関係について触れている。
同氏は、ジャック・ルビーは1929年以来の米国共産党の党員であり、この関係でオズワルドとつながりを持っていたと語った。同時にオズワルドも Fair Play for Cuba Committeeを通じての共産党員であると認識していた。
そして、1963年11月22日のダラスでのケネディ大統領のパレード順路を知っていたのは、大統領警護のシークレット・サービスとダラス警察だけだと語った。
ルビーは、ダラス警察に人脈を持っており、その関係で大統領のパレード順路を知り、オズワルドに順路のすぐ横の教科書倉庫の仕事を斡旋し、暗殺実行の手筈を整えたのだと語った。
また、暗殺後に行われた軍医総監による解剖所見には、最初の弾丸は大統領の喉仏の下を突きぬけており、2人の暗殺者が関わっているのは明白であり、最初の1発は前方の線路架橋の上から発射され、大統領専用車の前面ガラスを打ち抜いた。その証拠に、大統領専用車の前面ガラスには弾丸が開けた穴が1ヶ所あった。
報告書の内容について、図入りで補足します。
<(ア)暗殺現場地図>
赤色枠:唯一の狙撃場所とされている教科書倉庫
黒色枠:大統領が狙撃された地点
黄色三角印:ザブルーダー氏の背後の有名な草むらで、狙撃犯がいたという証言が残っている場所(この狙撃犯を見つけた警察官は、その人物からFBIの身分証明書を見せられて見逃したと証言)
黄色星印:前方の線路高架橋で、ここからの狙撃を目撃したという証言が残っている場所(ここで怪しい複数の人物を逮捕したものの、後に釈放された人物の写真も残っている。この人物の1人が後のウォーターゲート侵入犯に似ているとも言われている)
<(イ)凶弾の軌跡図>
単独狙撃犯・オズワルドの「魔法の弾丸」の1発が、どのようにして大統領を背中から進入し、喉仏から出て、前席のコナリー州知事の右上腕から侵入し、抜け出て、さらに右手首から抜け出て、左腿に当ったのかを説明する米政府公式「ウォーレン報告」の図解。
<(ウ)大統領専用車>
大統領専用車はオープン・カーで、ガラスは前面と側面だけにあり、後方にはありません。
<(エ)公開文書の最重要部分>
政府公式報告では、オズワルドは単独犯であり、後方からの狙撃でJFKを暗殺したことになっています。しかしこの文書では、複数犯として前方からの狙撃についても語られています。
その文書を、なぜ50年以上も「永久非公開にすべし」レベルで隠して来たのかを考えれば、答えが出てくると思います。この文書に限らず、今回公開されたその他の文書をいくつか読みましたが、CIAのオズワルド単独犯でっち上げ説を示すように見えるのです。
※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年10月29日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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※太字はMONEY VOICE編集部による