トランプ米大統領は10月26日、ジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関する機密文書を全面公開しました。単独犯説を覆す重要証言と図版を紹介します。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)
※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年10月29日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
オズワルド単独犯説を覆す重要書類――ケネディを殺したのは誰だ
50年以上に渡って隠されてきた重要文書
トランプ米大統領は10月26日、これまで非公開だったジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関する政府の機密文書を全面公開しました。なお、2017年10月26日は、暗殺記録の収集に関する連邦法で定められた期限日でした。
さて、この公開資料は500万ページ以上あるとのことです。つまり、これからすべての資料の解読・分析に何年かかるのか、まったく不明ということなります。そして、その結果が公表されても、一般の人にはチンプンカンプンの内容になると思います。それほど、この事件は複雑な背景があるからです。
あまりにも多くの謎
私は30代の頃、JFK暗殺に関連する書籍を読み漁った時期があります。現在、その書籍は大きなブリキの布団箱に詰めて、地下室に保存しています。それからもう30年以上が経過しています。
未だに記憶に残っている謎は下記です。
- メキシコのキューバ大使館を訪問したもう1人のオズワルドの存在
- CIAの対カストロ大統領のマングース作戦
- ダラス市警察の白バイのディクタホンの録音テープに残された数発の銃声音
- 横の草むらからの狙撃者の存在、前方の高架線路橋からの狙撃者の存在、そして暗殺直後その高架線路の場所で逮捕され、その後に放免された複数の「放浪者」(ただし写真では放浪者には見えない服装をしていた)
- ニクソン大統領のウォーターゲート民主党本部事件(彼は民主党本部から一体何を盗み出したかったのか?)
- ウォーレン調査団の少数のトップメンバーの中から、後年、フォードやブッシュ大統領が選ばれたのはなぜなのか?
今回の全面公開で、多くの謎を明らかにする断片が出てくることを期待します。
現在、数件が調査内容が専門家によって紹介されていますが、そのほとんどが簡単に解説するには向いていません。その中から1つだけ、解説が簡単なものを紹介します。
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