「注意資源」という言葉をご存じですか? 人間の注意力・集中力は「総量が有限」であるという考えですが、これはお金の貯まり方にも関係があります。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
仕事でも貯金でも、大切なのは集中力。割り振りをきっちり考えて
人の注意力は「有限」だ
「注意資源」という言葉をご存じですか? 私が愛読している少年サンデーに掲載されていた『湯神くんには友達がいない』という漫画で紹介されていました。
調べてみると心理学の言葉のようで、人間の注意力または集中力は「総量が有限」であると考えられていることを表した言葉のようです。
漫画のストーリーは、勉強や部活動で注意資源を使い果たした主人公は、妹に勉強を教えることができない…ことから始まるコメディでした。
ちなみに「注意資源」は、睡眠をとることで復活するようです。
つまり、注意力・集中力は限りある資源なので、後で勉強しよう思って先にゲームをしてしまうと、そこで注意資源を使い果たしてしまう。そのため勉強には集中できず、せっかく勉強をしても頭に残らないのです。
有限の資源は「割り振り」が大切
これは、毎月の収支にも言えることですね。
「今月は、頑張って節約して残ったお金を貯めるぞ~!」と思っても、なんとなくお金を使ってしまいお金が残らないのです。
「注意資源」の場合、注意力が有限であると考えれば、「仕事の割り振り」が重要であるとしています。特に医療現場など、失敗が許されない過程では割り振りすることが有効に働きます。
毎月の収支も同じで、「割り振り」することで使い過ぎを抑制する効果があります。
お金は使うためにあるものですが、「本当に使いたいこと」に使えるように割り振りを考えましょう。モノを買う時に、本当に欲しいものなのか吟味して買うことですね。他のモノを我慢してでも欲しいものは、本当に欲しかったモノです。
お金も仕事も「割り振り」を考えると、出世も早く、お金も増えることにつながりますね。
『教育貧困にならないために』(2017年10月20日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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