あなたは今、何かの決断で迷っていたりしませんか?「変わりたい…。変えたい…。でも…!」。そんな風に思っているのなら、今回の話を読んでみてください。(『★セクシー心理学GOLD 〜最先端の心理学技術★』ゆうきゆう)
※本記事は有料メルマガ『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』2004年1月28日号を一部抜粋・再構成したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
本当にこのままでいいの? 惰性と「現状維持」から抜け出す方法
どっちが強いショック?
では、あなたにお聞きしましょう。今から言う話を、よく聞いてください。
ここに、セクシー社とエクスタシー社があります。名前は微妙ですが、会社の調子はさらにもっと微妙。どちらも、株価がいつ上がるか下がるか、わかりません。
さて、ここからがメインです。
【A】
今、あなたはセクシー社の株を100万円分持っています。いえ、持ちたくないとかそういうのは置いておいて。まぁ、売れば100万円ですから。
さてここで、あなたの友達が来て言いました。
「お前の株、エクスタシー社のに買い換えろよ。儲かるぜ?」
でも、あなたは買い換えず、そのままセクシー社の株を持っていました。すると1年後、セクシー社の株は、半額に下がってしまったのです。
【B】
では次に、こんな状況を考えてみてください。
あなたは今、エクスタシー社の株を100万円分持っていました。
ここに、あなたの友達が来て言いました。
「君の株、セクシー社のものに買い換えろよ。儲かるよ?」
そしてあなたは、そのすすめに従って、セクシー社に買い換えました。すると1年後、セクシー社の株は、半額に下がってしまったのです。
さて、ここであなたに聞きましょう。
そのまま持っていたら半額に下がってしまった【A】と、買い換えたら半額に下がってしまった【B】。いったいどちらの方が、強いショックでしょうか?
人は後悔を嫌う
さぁ、あなたの答えはどうでしょう。おそらく、大多数の人が「【B】の方がショック」と答えるはずです。
実際、人間にはこんな法則があります。
・なるべくなら、変化を嫌う
・「行動せずに後悔する」よりも「行動して後悔する」場合を強く恐れる
どんな選択であっても、行動することは、やはりその分「期待」が強まります。その状態で「後悔」することは、落差が大きい分、強いショックとなってしまいます。
それよりは、「はじめから行動しない」で「期待や労力をかけない」ことで、そのショックを和らげる方を選ぶわけです。
もちろん、「成功しそう…!イケるかも…!」と思っている場合は、この限りではありません。
しかし一度でも「なんか後悔しそう…」という恐怖を抱くと、ついショックを減らすために、「じゃあ、今のままで…」と思ってしまうわけです。
これをビジネスの世界では「後悔の嫌悪」と呼びます。そのままのネーミングですね。