アルゴリズムが登場してからというもの、人の裁量取引ならそろそろと思われる限度感が全くないまま、常にオーバーシュート気味に相場が展開するのは非常に困惑させられます。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2016年11月24号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
FXの世界では、AI利用は誰も幸福にしないのではないか?
まだまだ相場に張り付いている
感謝際の前日となる23日のNYタイム、米・耐久財受注が非常によい数字だったのをきっかけとしてまたしてもドル円が火柱相場を示現することとなりました。
なかなか突破できなかった111.500円をあっさり超えてからは、102円台に突入するまでの時間はほとんどかかわらず、London Fixにかけてさらに大きく吹き上がって112.969円までの値をつけることとなりました。
本来ならば儲かっているファンドマネージャーはとっくの昔にお休みに入っているわけですが、今年はとにかく千載一遇のチャンスとばかり相場に張り付いているのか、アルゴリズムが働いているかはわかりませんが、とにかくまだお休みモードにはなっていないことがわかります。
次なるターゲットは115.46円?
2015年高値(125.86)と2016年安値(99.02)の半値戻しである112.44円が当面のターゲットと見られていたものの、あっさり抜けてしまいました。
次は2015年高値(125.86)と2016年安値(99.02)の61.8%戻しである115.600円がターゲットとなりそうですが、何の論理性もなく勢いで上げているとはいうものの、さすがにここまで到達するにはちょっと時間が早すぎる感じもしており、本来は一旦の調整が入ったほうがさらに上げやすくなりそうな状況です。
しかし今回111円台中盤から113円手前まで短時間に一気に1.5円近く上昇したことでかなりショートが切らされたことは間違いなく、これまでの110円台に比べれば下落をしやすくなってきていると見ることも可能です。
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