ヒラリー・クリントン勝利で、ドイツ銀行への「報復」が始まる?
クリントン氏は反欧州、反ロシア、反中国の色合いが強く、これを警戒するロンドン拠点の国際金融資本とバチカン、ゴールドマン・サックスなどが、メール問題などを使ってクリントン叩きをしました。
それだけに、クリントン氏が勝てば、欧州勢への報復としてドイツ銀への罰金など、欧州向けには厳しい態度に出ると見られ、欧州銀行リスクが高まります。
トランプ氏にとって厳しいのは、支持基盤の「恵まれない白人」層が地盤低下にあり、彼が敵視するマイノリティが、実は米国で主流となってきていることです。
女性蔑視、人種差別を批判されるトランプ氏には、人口動態的に逆風が強まります。また、背後の勢力に妥協すればよいですが、あまり独自路線を通すと、暗殺リスクが高まります。
従って、トランブ氏が勝った場合は、短期的に相場急落の後反発が予想されますが、その後、中期的にはどこまで背後の勢力に妥協するかで読めない面があり、その都度改めて評価しなおすしかありません。
短期的には、クリントン勝利で相場が上昇すれば「売り場」のチャンス、トランプ勝利で市場混乱なら「買い場」のチャンスを探ることになると思われます。
※本記事は、『マンさんの経済あらかると』2016年11月7日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
『マンさんの経済あらかると』(2016年11月7日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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金融・為替市場で40年近いエコノミスト経歴を持つ著者が、日々経済問題と取り組んでいる方々のために、ホットな話題を「あらかると」の形でとりあげます。新聞やTVが取り上げない裏話にもご期待ください。