調査結果に大きなバラツキがある理由
このようなバラツキがある原因は、世論調査の方法によるのではないかという指摘が多い。
たとえば、ヒラリーの6ポイントのリードとしている「FOXニュース」は、調査対象となった人々の支持政党を公表している。
それによると、民主党支持が43%、共和党支持が36%、そして独立系候補支持が21%であった。これでは調査結果がヒラリー支持に傾いても仕方がない。
「トランプの大幅なリードが確定」
月間1200万人のアクセス数がある有名な政治専門ブログに「ゲートウェイ・パンディット」がある。右寄りのブログだが評価が高く、主宰者は主要メディアにコメンテーターとしてよく出演している。
このサイトが世論調査と統計学の専門家に依頼して、「FOXニュース」の基礎データを使い、仮に調査対象が民主党支持40%、共和党支持40%、独立系20%なら?という前提で改めて集計しなおしたところ、トランプの大幅なリードが確定したとしている。
このサイトがこうした結論に至った経緯は公表されていないので、これは、熱烈なトランプ支持のサイト運営者のバイアスがかかった結論であるのかもしれない。
しかし、「IBD/TIPP」や「ラムンセン」のような最大手の世論調査機関がトランプのリードを示しているので、この「ゲートウェイ・パンディット」の結論にもそれなりの根拠があると見たほうがよいのかもしれない。
不正選挙疑惑
このように、トランプの勝利を予見する調査はあるものの、それでもやはりヒラリーが勝利するとの観測が多いのも事実だ。
それというのも、トランプ本人も指摘するように、現在の大統領選挙は不正選挙であるので、実際にトランプが勝っていたとしても、結果はねじ曲げられてしまうというのだ。