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「ヘッジファンドのビットコイン買い」と「日銀のETF買い」大相場の予感=江守哲

「日銀のETF買い」を否定しないことで見えてくる未来

日経平均は先週も2万円を維持しながら、動きに乏しい展開でした。しかし、全く気にする必要はありません。方向性は決まっています。言い過ぎかもしれませんが。

私は全く気にしていません。今日・明日の動きを解説する人たちや、取引させて手数料を稼ぐ人たちは大変ですが、投資家はゆっくりとみていれば良いだけです。

いまは、2万円を固める準備期間です。これが次の大相場につながっていくわけです。

日本経済新聞には、日銀のETF買いに関する記事が掲載されていました。

一部には、この行為が市場をゆがめているとの指摘もあります。私もこの点をかなり指摘してきました。しかし、最近はこのように考えるようになりました。

「この行為を否定せず、肯定すれば違うものが見えてくる」

つまり、日銀の買いが今後も続けば、日本株は下がらないということです。

アナリストの計算によると、日経平均は日銀の買いで2000円ほど押し上げられているといいます。

以前であれば、「株価がゆがめられている」と批判していたことでしょう。しかし、いまは「それは結構なことですね」というスタンスです。

日銀は行けるところまで行く

日銀がこの政策に踏み込んだ以上、株式を売ることはできません。少なくとも、安倍政権が続く以上は売られることはないでしょう。

安倍首相は少なくとも、2020年の東京五輪までは自民党総裁=総理大臣で居続けるつもりです。

いろんな問題が噴出していますが(ここでは特に触れません)、野党のだらしなさもあり、何とか乗り切るのでしょう。

安倍政権と黒田日銀は一心同体です。黒田総裁の任期切れが近づいていますが、このままでは再任される可能性が高そうです。

また、現在の政策の反対派である佐藤委員と木内委員がいずれ退任します。そうなると、ますます反対派が居なくなり、いまの政策が続くことになります。

出口論などは全く語られることもないでしょう。むしろ、これからますます加速するはずです。

東京五輪まで景気を持たせる必要があります。株価も下げさせられません。これまでの政策が否定されてしまいます。

黒田総裁は「インフレ率が2%になるまで、政策を継続する」と言っていますが、実際には株価維持が目的になっている可能性もあります。

その真偽はわかりませんが、少なくとも株価は維持されるでしょう。

日銀は好きなだけ紙幣が発行できます。株式を購入する資金をいくらでも作れるわけです。これは非常に大きいですね。

いまは大型株があまり動いていません。しかし、本当に強い相場になってくると、重かったこれらの銘柄群が上昇し始めるでしょう。

そうすれば、本当の大型相場に発展します。それを演出するのが日銀であり、潤沢な資金といえます。

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