リーマン・ショックは結果であり、原因ではない
S&P500株指数とダウ工業株30種平均とはよく似た動きをする。そこで、2002年4月から2016年8月のダウ平均のチャートを見れば、2007年8月に起きたサブプライム・ショックこそが、5年ほど続いた株高ムードの終わりにつながっていたことが分かる。
リーマン・ショックの真相とは、「サブプライム・ショックがリーマン・ショックを引き起こした」ということだ。
つまり、リーマン・ショックは結果であり、原因ではない。このことは、次のリーマン並みショックに備えたければ、サブプライム・ショックを学ばねば何も分からない、ということだ。
そこで、ここではリーマン・ショックの真相として、サブプライム・ショックを検証することになる。